告知義務とは
告知義務とは、自動車保険を契約する際に保険会社側に契約者や記名被保険者が伝えなければいけない項目のことです。
契約者や記名被保険者の氏名や住所はもちろんのこと、車両に関しても車体番号や登録番号、使用用途などを申告する必要があります。
自動車保険を契約する際には保険会社側が求める質問を代理店側に答えたり、ご自身でネット上の画面に入力をしたりします。
こうした保険会社側が求める内容の中には「告知義務」と呼ばれるものがあります。
告知義務とは自動車保険について誰の補償をするのか、どんな車両を補償するのかなど保険会社側が正確に把握するために求めているものです。
正しい回答をしない場合には保険契約を解除する可能性があります。
また、事故の発生後の保険会社側が契約者や車両について調査を進めていたら、「告知義務違反」が見つかる場合もあります。
告知義務違反は保険金支払いを拒否できるため注意が必要です。
虚偽の申告はもちろんのこと、悪意はなくても誤った内容の告知もしないように注意をしましょう。
告知義務にはどんな内容が該当するのか
自動車保険を契約する際にはさまざまな情報を保険会社側に伝える必要がありますが、告知義務に該当するものとはどんな内容でしょうか。
1.記名被保険者に関する情報
自動車保険は主に運転をする人である記名被保険者を軸にさまざまな補償内容を決めます。
等級や免許証の色なども契約者ではなく、記名被保険者のものを保険会社に伝える必要があります。
正しい名前、住所や年齢などを申告します。
特約の内容などによっては記名被保険者と「その家族」を補償するため、同居の有無を確認するために住所も正確に伝える必要があります。
2.車両に関する情報
自動車保険を契約する車両に関しても告知義務があります。
車種名や型式、用途車種や初度登録など、主に車検証上に書かれている情報を正確に伝えます。
3.使用目的など
自動車保険料を決めるにあたっては、記名被保険者免許証の色を伝える必要があります。
また、年間でどのぐらいを走行する予定か、使用目的(通勤や通学、業務目的など)は何かについても保険料を決める材料となるため正確に伝える必要があります。
4.昨年の事故件数など
自動車保険は前年度の事故件数が本年度の保険料に大きく影響するため、正しく答える必要があります。
本年度の自動車保険の契約が前年度の保険会社とは異なる場合には、前年度の契約情報(保険会社名や証券番号)を申告する必要があります。
以上のように保険料の算定に大きく関わる情報については告知義務とされています。
保険料を安くしたいから、申告する内容を誤魔化してしまうと告知義務違反となるため、正しい情報を常に意識しておきましょう。
氏名や住所に変更があった場合もすぐに契約の異動手続きによって正しい情報を保険会社側に伝えてください。
【告知義務】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の告知義務とは?更新時の注意点とペナルティについて