自動車保険に消費税がかからないってご存知ですか?詳しくは知らないけど、なんとなく聞いたことがある方もいるかもしれません。
詳しく知らない原因として、自動車保険の消費税と自分は関わる機会がないからではないでしょうか。しかし知識として頭に入れておくことで、自動車保険の見方が変わるかもしれません。
そこで今回は自動車保険の保険料と消費税の関係や、自動車保険料を経費計上するための方法や条件について解説します。
抑えるべきポイントは分かりやすく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事をまとめると
- 自動車保険は非課税取引に分類され、支払う保険料に消費税はかからない
- 自動車保険や自賠責保険は経費計上できる
- 免責事項と免責金額の2種類の言葉がある
- 車両保険の免責事項は、酒酔い運転や無免許運転などが原因の悪質な事故から、地震や津波・火山の噴火などの自然災害により発生した損害などと範囲が様々
自動車保険と消費税の基礎知識
自動車保険にかかる消費税
自動車保険は非課税取引に分類されるため、支払う保険料に消費税はかかりません。
一方で保険会社が支払う車両の修理代金には消費税がかかっています。
このことから保険会社の金銭的な負担が増加するため、保険料の値上げなどが行われています。
消費税が保険料に与える影響
先に紹介したように、保険料は非課税ですが修理代金は消費税がかかります。
そこで消費税の増税が行われると、保険会社が負担する金額がさらに増加するため、増税のタイミングで保険契約者が支払う保険料も増加する可能性があります。
自動車保険料の仕訳処理ステップ
自動車保険は経費として計上できることをご存知でしょうか。
次に自動車保険の仕訳処理について解説します。
仕訳処理のフロー
まず自動車保険を経費にするためには、車両を事業用として使用する必要があります。また任意保険だけでなく、自賠責保険も経費として計上可能です。
2年以上にわたる保険期間の自動車保険料を一括で支払った場合は、保険期間に応じた期間按分が必要となります。
例えば3年プランの自動車保険に加入し、合計3万円分の保険料を現金一括で支払った場合、損害保険料として1万円、翌年以降の前払費用が1万円ずつの合計2万円という感じで期間按分されます。
仕訳項目の識別方法
仕訳項目は「損害保険料」と「車両費」の2種類に分かれています。
どちらの項目を選択しても自動車保険を経費として計上できますが、車両費であれば車にかかる費用を全て経費にあてることができるので、万能な項目と言えます。
明確な違いはほとんどないので、迷ったら車両費として計上すると良いでしょう。
自動車保険の免責と消費税の基本
自動車保険でよく聞く「免責」という言葉ですが、実は「免責事項」と「免責金額」という2つの言葉があり、それぞれ意味は違います。
《免責事項とは》
保険会社が保険金を支払わない特定の事項
《免責金額とは》
保険金額の支払いに関して、保険契約者が自己負担する金額のこと
これら2つを踏まえた上で、次の解説に移ります。
【免責】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
車両保険の免責金額とは?自己負担額はいくらにしたらよいか
免責の種類と特徴
《車両保険の免責事項》
車両保険とは、自分の車が自動車事故や災害、第三者によるいたずらなどのトラブルに遭った際、損害額に応じた保険金が支払われる保険です。
車両保険の免責事項は、酒酔い運転や無免許運転などが原因の悪質な事故から、地震や津波・火山の噴火などの自然災害により発生した損害などが該当します。
適用される消費税率
自動車保険は非課税取引となるので、車両保険に加入しても当然消費税はかかりません。
なお保険会社から支払う保険金には消費税が含まれており、その税率は現在の税率が反映されます。
消費税の不課税に関する解説
先に紹介した文中に非課税という言葉がありました。
似た表現で不課税という言葉があるのですが、意味は少し違います。
不課税の対象となるものは、はじめから消費税の対象とみなされない取引のことを指します。
そして消費税の対象になるのは、企業などが事業として国内で対価を得た場合や資産の譲渡などがあった場合です。
そして非課税の対象となるものは、事業の対価として受け取ったものでも課税されないと判断されるものを指します。
この違いを踏まえた上で、自動車保険における消費税の不課税について解説します。
自動車保険における消費税制度の概要
自動車保険は非課税取引に分類されるため、支払う保険料に消費税はかかりません。
しかし車両の修理代金を支払う保険会社には消費税がかかります。
その他自動車事故に遭い、保険金を受け取る際の税金についても非課税です。
自動車保険の保険料計算時の消費税扱い
自動車保険の保険料計算時も消費税はかからないので、気にする必要はありません。
保険契約者が自動車保険で消費税を気にする場面はないので、ご安心下さい。
不課税となる自動車保険の種類
自動車保険において保険契約者が負担する税はなく、不課税です。
保険料の支払いや保険金の受け取りどちらも不課税となり、消費税はかかりません。
自動車保険で契約者は消費税を払わなくていい
自動車保険の保険料と消費税の関係は、説明するとかなり複雑になります。
ただ保険契約者が自動車保険と消費税の関係で知るべき部分は…
- 自動車保険は非課税取引に分類されるので、消費税はかからない
- 保険会社が支払う車両の修理代金には消費税がかかる
- 増税のタイミングで保険契約者が支払う保険料も増加する可能性がある
- 車両を事業用として使用すると、自動車保険を経費として計上できる
などが挙げられます。
また自動車保険における免責に関して…
- 免責事項と免責金額の2種類の言葉がある
- 車両保険の免責事項は、酒酔い運転や無免許運転などが原因の悪質な事故から、地震や津波・火山の噴火などの自然災害により発生した損害などと範囲が様々
ということが分かりました。
ただでさえ複雑な自動車保険に消費税が関わると、余計に頭に入らなくなるかもしれません。
とにかく自動車保険において、保険契約者が消費税を負担することはないと覚えておきましょう。
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