皆さんは1日だけ加入できる自動車保険をご存知ですか?
1日だけ自動車保険に加入したくなるタイミングとして、帰省した際に親や兄弟の車を借りた時などがあります。
筆者は過去に自動車業界で営業として7年間勤務しておりました。
大型連休前に、お客様から1日だけ子どもが車を運転できるよう、自動車保険の内容を変更して欲しいという依頼をよく受けました。
もちろん普段加入している保険会社に依頼しても良いのですが、もっと手軽に、スマートフォンやコンビニで1日分の自動車保険に加入できることをご存知でしょうか?
今回は1日だけ加入することができる自動車保険の詳細や条件、気をつけるポイントについてご紹介します。
この記事を読むと、1日だけ自動車保険に加入したい時の流れを知ることができます。
知っておいて損は無い情報なので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事をまとめると
- 自分や配偶者の車には1日自動車保険をかけることはできない
- 補償内容によって支払う保険料が変わる
- 借りる車が1日自動車保険の条件に合うか確認する
車に乗る時だけ保険に加入することは可能か
結論を言うと可能ですが、できないケースもあるので詳しく解説します。
1日自動車保険とは
1日自動車保険とは、24時間単位で加入することができる自動車保険です。
通常の自動車保険では原則1年間などの契約が必要なので、加入期間が大きく異なります。
加入方法は、普段利用している保険会社に依頼するか、スマートフォンやコンビニなどで申し込む方法があります。
スマートフォンやコンビニでは、誰とも話さずに申し込めるメリットがありますが、保険会社に依頼すればその場で質問できるメリットもあります。
1日自動車保険への加入に不安な方は、質問ができる保険会社へ依頼することをおすすめします。
自分の車でも利用できる?
1日自動車保険は自己所有の車両には加入することはできず、通常の自動車保険に加入する必要があります。普段自分の車を運転する機会が少ないと、1日単位で加入できる自動車保険は魅力的なので残念ですよね。
また配偶者が所有している車両も同様に対象外となるので注意しましょう。
利用シーン
まず利用できる車両は親や兄弟などの親族、友人から借りた車です。
実家に帰省した際など、レンタカーを借りるよりも割安なので、1日自動車保険を利用してドライブを楽しむ方が多いです。
【1日自動車保険の補償内容】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
1日単位で加入する自動車保険とは?補償内容の比較と申込方法
1日自動車保険のカバー範囲と特典
次に1日自動車保険の内容について詳しく解説します。
事故時の補償内容
1日自動車保険の補償内容は、支払う保険料によって様々です。
例えば対人・対物賠償保険といった基本的な契約であれば、支払う保険料が安く済みます。
反対に人身傷害や車両保険なども手厚く補償できるプランにすると、保険料が高くなります。
補償内容の決め方としては、当然手厚いに越したことはありません。
運転する時間帯や行き先、自身の運転技術などから考えて補償プランを決めると良いでしょう。
盗難や自然災害時の対応
次に通常の自動車保険と比較して、盗難や自然災害時の対応を解説します。
《盗難の対応》
通常の車両保険であれば、自分の車が盗まれた際の補償はあります。
しかし1日自動車保険は、借りた車が盗まれた時の補償は無いので注意が必要です。
《自然災害時の対応》
自然災害時によって生じたケガや車両の損害については、通常の自動車保険と1日自動車保険どちらも補償してくれます。
ただし通常の保険であれば特約をつけると補償してくれる「地震・噴火・津波」に関しての損害は、1日自動車保険では補償されないので注意が必要です。
ロードサービスの提供範囲
ロードサービスは通常の自動車保険と変わらないサービスを受けられます。
事故により借りた車が走行不能になった際は、修理工場までレッカー搬送を行います。
また燃料切れになった際のガソリン配達サービスや、バッテリー上がりの際の緊急時にも対応してくれるので、安心して車を借りることができます。
特典サービスの詳細
1日自動車保険の利用日数に応じて、割引を行う保険会社もあります。
無事故で利用すればするほどお得になるので、利用する1日自動車保険会社は毎回固定にすると良いでしょう。
また1日自動車保険を利用してきた方が、通常の自動車保険を契約した際に割引になるサービスを行う保険会社もあります。
1日自動車保険を選ぶ際は、プランに応じた金額以外にも、特典部分も見逃せませんね。
よくある質問
最後に1日自動車保険に関してよくある質問をご紹介します。
どのような事故が補償されるのか?
選択する補償プランに応じて内容は変わりますが、基本的に通常の自動車保険と変わりません。
対人賠償や対物賠償、人身傷害や車両保険を全て補償するプランもあります。
注意点として、例えば同じ対物賠償でも免責金額が発生するプランとそうでないプランがあります。
免責金額とは、自動車保険を利用する上で手出しになる金額のことです。
当然免責金額の発生しないプランの方が、保険料は安くなります。
自分の運転技術や行き先を踏まえたうえで、保険プランを選ぶようにしましょう。
【免責金額】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
車両保険の免責金額とは?自己負担額はいくらにしたらよいか
更新時に注意すべき点は?
1日自動車保険は最大24時間の利用となります。
そのため24時間を超えて手続きをし忘れていると、無保険の状態で車を走行させることになります。
無保険状態で自動車事故に遭うことはとても危険です。
自分の車ならまだしも、借りた車なのでなおさら気をつけなければいけません。
あらかじめ1日以上の保険をかけておくか、24時間を超える前に更新を忘れないようにしましょう。
契約前に確認したい書類は?
運転をする人の運転免許証はもちろんですが、借りる車の車検証も確認しておきましょう。
1日自動車保険の契約時は、借りる車のナンバーを入力する必要があります。
また1日自動車保険の対象外となる車両もあるので、車検証を確認し条件が合うかどうかも調べておきましょう。
1日自動車保険は利用前にしっかり下調べしよう
1日自動車保険を利用する際の事前準備として…
- 誰から借りるのか
- 1日自動車保険の対象車両なのか
- どのくらいの期間利用するのか
これらを調べておく必要があります。
また1日自動車保険の契約時は…
- どこの保険会社で契約をするか
- 補償内容はどうするか
を決めなければいけません。
保険会社によって料金や特典などが変わりますので、自分の好みに合ったものをあらかじめ選んでおくと良いでしょう。そして補償内容は、行き先や自分の運転技術をよく考えた上で選びましょう。
一番大事なことは、無保険状態で車を運転しないことです。
最低限の補償範囲でも良いので、車を借りる際は必ず保険に加入するよう心掛けてください。
投稿者プロフィール

最新の投稿
初めての方向け基礎知識2025年4月21日レンタカー特約とは?補償内容や必要性を徹底解説! 加入後に注意する事2025年3月18日自動車税を払い忘れたら?滞納リスクと対処法を徹底解説! 加入後に注意する事2024年11月15日自動車保険が降りないケースとは?今すぐ確認すべきポイント 自動車保険を選ぶ時のポイント2024年11月12日自動車保険の弁護士特約とは?事故以外での利用法!