自動車保険の契約や変更手続きって、面倒ですよね。特にダイレクト型などの自分でできる契約は、保険料が安い反面すべて自分で手続きしなければならない不安と手間があります。
筆者は保険業務も扱っていたのですが、ダイレクト型で保険を契約したお客様が補償内容に不備がないか、契約の変更手続きはどうすればよいかなど、多くの質問も受けました。
そんな複雑な自動車保険ですが、今回の記事では各種変更の手続きについて詳しくご紹介しております。この記事を読めば、自動車保険の変更手続きを行う前に用意する物や、確認しなければならないポイントが分かります。
自動車保険はいざという時、あなたと相手を守るためにあります。きちんと知識をつけた上で、手続きを行うようにしましょう。
この記事をまとめると
- 保険会社によって、対面やオンラインでの手続き方法がある
- 保険会社を変更する際は、必ず中断証明書を発行する
- 各変更手続きによって、用意する書類が異なる
- 契約や変更手続き後、自分で確認する項目がある
保険の変更手続きのやり方
保険の変更手続きには、契約内容と保険会社の変更手続きの2種類があり、それぞれの方法について解説します。
変更手続きに必要な書類
《契約内容変更の場合》
保険の契約内容の変更であれば、書類を用意する必要はありません。
保険会社が用意する書類にサインするだけで完了します。
《保険会社変更の場合》
他社の保険会社へ変更する際は、「中断証明書」を用意しましょう。
中断証明書とは、これまで加入してきた任意保険の等級を証明する書類です。
中断証明書を発行することで、他社へ保険を変更した際に等級を引き継ぐことができます。
他社への保険変更前に、加入中の保険会社へ中断証明書の発行依頼を忘れず行いましょう。
【等級の引き継ぎ】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の等級は引き継げる?引き継ぐときのポイントと注意点
オンラインでの変更手続き
オンラインでの変更手続きに対応している保険会社は、代理店型ではなくダイレクト型やネット型と言われる保険会社がほとんどです。
契約内容や保険会社の変更どちらもオンラインで完結可能ですが、スタッフと対面の作業ではないので注意深く手続きする必要があります。
不明点や質問があれば、必ずカスタマーサポートへ連絡しましょう。
代理店を通じた変更手続き
契約内容、保険会社の変更どちらも代理店で行えます。
その場で質問対応もでき、必要書類も全て教えてくれます。
特に補償内容などはプロに聞いて決めた方が良いので、可能であれば代理店での変更をおすすめします。
自動車保険変更のタイミング
次に契約内容や保険会社の変更のタイミングについて解説します。
補償内容の見直し
何年も前に契約した補償内容だと、現状に合わないプランのままという可能性があります。
補償内容を現在契約中の保険会社に見直させることはもちろん、他社でも比較する絶好のタイミングです。
保険料の見直し
自動車保険を契約したての頃は、様々な不安があり手厚い補償内容にしがちです。
そのため保険料が高額になるケースがあるのですが、ドライバー歴を重ねた方は契約内容を見直すことで、保険料を削減できるかもしれません。
保険料を見直す際、他社と比較することでさらなる削減ができるかもしれないので、ぜひ比較検討しましょう。
契約者情報の変更
次に契約者情報の変更方法についてですが、手続き自体は代理店やオンラインどちらでも可能です。
変更事由によって用意する書類が異なるので、その点についても詳しく解説します。
住所変更の手続き
住所変更は主に引っ越した時に行う手続きです。
変更手続きを行わないと、保険会社から送られる書類が届かなくなる可能性があります。
新たな住所が分かる運転免許証や住民票などが必要となるので、手続きを行う前に事前に用意しておきましょう。
車両変更の手続き
車両変更とは現在契約対象となっている車両から、別の車両に入替えた時などに行う手続きです。
必要となる書類は、入替えた車両の車検証です。
また対象車両の車両価格やグレードなどが分かる車両購入時の注文書も添付すると、自動車保険契約がスムーズに行えます。
これらの情報は自動車保険契約時に入力する必要があるので、大切に保管しておきましょう。
名義変更の手続き
名義変更は現在契約中の自動車保険の等級を、同居する親族に与える際に行われるケースが多いです。
例えば保険契約者の子どもが高校卒業後に新規で自動車保険を契約しようとすると、等級がイチからスタートし保険料が高額となります。
それらの事態を避けるために、比較的上がった等級を子に継承し、親は新規で保険を契約することが多いです。
手続きに必要な書類は、親子双方の車検証や免許証です。
複雑な手続きなので、代理店スタッフやカスタマーサポートに確認することをおすすめします。
連絡先変更の手続き
連絡先変更は、使用する携帯電話の電話番号を変更した際に行う手続きです。
この手続きを行わなければ、当然ですが保険会社からの連絡を受けることはできません。
用意する書類は無く、新たな連絡先の電話番号を伝えるだけで変更可能です。
手続き完了後の確認事項
保険契約や変更手続きを終えた後、契約内容の再認識や訂正部分のチェックをするためにも、自身の目で確認する必要があります。
最後に確認すべきポイントをご紹介します。
変更後の保険証券の確認
自動車保険の契約や変更手続きを終えると、新たな保険証券が自宅に郵送されてきます。
契約者名や住所・連絡先だけでなく、保険内容が契約時と相違ないかを確認し、大切に保管しましょう。
保険料の支払いと更新
自動車保険を契約後、初回の支払いは必ず確認しましょう。
口座情報やクレジットカード情報に誤りがあると、支払い手続きがされません。
これらは支払い日を過ぎないと確認できないので、初回は必ず確認をしてください。
事故時の連絡先確認
自動車事故にあった際、どこに電話すれば良いのかを事前に確認しておきましょう。
自動車保険の証券には必ず事故時の連絡先が記載されています。
しかしダイレクト型の保険は、証券もオンライン確認のみの場合があります。
筆者はお客様に対して、事故時の連絡先を必ず登録させていました。
手間かもしれませんが、連絡先を登録しておくと、いざという時に安心です。
事前に注意するポイントを抑える
自動車保険の契約や変更手続きの際は…
- 必要書類を事前に用意する
- 契約や変更後、確認するポイントがある
- 手続きに不安があれば、必ず代理店スタッフやカスタマーサポートを利用する
という点に気をつけると安心です。
自動車保険はいざという時、相手やドライバーを守るためのものです。
そのためにも補償内容はプロと相談し、自分に合った保険を選ぶことが最も重要です。
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