【2024年】軽自動車の保険料が安い自動車保険ランキング

自動車保険は基本的に1年で更新するため、毎年保険料を見直す方が多いでしょう。
できればお得な補償を安く得たいものですね。では、全国で広く所有されている「軽自動車」の保険料は、一体どの保険会社が安いのでしょうか。
今回の記事では、軽自動車の保険料が安い自動車保険会社についてランキング形式で紹介します。

この記事をまとめると

  • 軽自動車の保険料が安い保険会社
  • 20代~50代の年代別における平均自動車保険料
  • 軽自動車の人気が高い理由
  • 維持費の徹底解説
  • 軽自動車を安全に運転するヒント

エレメント独自調査!軽自動車の自動車保険ランキング

今回は独自調査で国内の自動車保険ランキングを調査しました。
今回のテーマ「軽自動車」は2023年に人気の高かったホンダの「N-BOX」を参考に、国内人気保険会社8社に対して見積もりを実施しています。

自動車保険は自賠責保険のように一律で保険料が定められているものではありません。運転される方の年齢や、車種、使用目的などによっても変わりますが、保険会社によっても保険料は大きな違いがあります。
では、2024年の軽自動車の保険料ランキングは、どのようなものでしょうか。

本記事の制作にあたっては、以下の内容で見積もりを制作していますので、ご参考ください。
(細やかな条件を指定すると保険料が本記事とは異なる場合があります。本ランキングは保険会社選びの参考資料としてお役立てください。)

    【見積条件】

  • 自動車保険のご契約状況 新規契約のため6等級 (2台目以降なし)
  • お車の情報 メーカー ホンダ
  • 車名 N-BOX
  • 型式 JF2
  • 用途・車種 自家用軽四輪乗用車(50ナンバー) (違法改造なし)
  • 自動ブレーキの有無 あり
  • 事業継承お車の初度登録年月 令和5(2023)年9月
  • 車両所有者と契約者のご関係 契約者本人
  • 年齢条件および運転者限定あり、年齢39歳
  • ブルー免許

なお、見積もり指示後に各保険会社側にて見積内容について自動的に修正が行われていますのでご注意ください。

    【対象保険会社(50音順) 国内大手損保8社】

  • アクサダイレクト
  • イーデザイン損保
  • SBI損保
  • ソニー損保
  • SOMPOダイレクト損害保険
  • チューリッヒ
  • 三井ダイレクト損保
  • 楽天損保

軽自動車の保険料が安い自動車保険会社ベスト3

軽自動車の保険料が安い国内自動車保険会社のランキングは以下です。

  • 第1位 チューリッヒ
  • 第2位 三井ダイレクト損保
  • 第3位 SOMPOダイレクト損害保険

見積もり結果では、車両保険に加入していないチューリッヒが断トツの保険料でした。
メガ損保の一角である三井住友海上の傘下で、安心度の高いダイレクト損保として不動の人気を誇る三井ダイレクト損保が第2位です。

30代以上の年齢設定のため、中年層以降の方々にお得な自動車保険として知られるSOMPOダイレクト損害保険が第3位にランクインしました。

特筆しておきたいのが、アクサダイレクトです。アクサダイレクトは第6位の自動車保険料ながら、車両保険をセットの上で保険料を提案しています。
新車のN-BOXを手厚く保護しつつも、格安保険料に加入したい場合はアクサダイレクトの選択もおすすめです。また、保険料は割高になっていますが楽天損保も車両保険があります。

楽天損保の場合、楽天ポイントがアップする特典などが用意されており、他社とは違った魅力があります。

以下は参考保険料です。
なお、実際の加入時には保険料に差異があるため、必ずご自身で見積もりを行ってください。

保険会社名参考保険料車両保険の有無
第1位 チューリッヒ28,280円なし
第2位 三井ダイレクト損保34,010円なし
第3位 SOMPOダイレクト損害保険35,980円なし
第4位 イーデザイン損保37,306円なし
第5位 SBI損保41,680円なし
第6位 アクサダイレクト47,130円あり 130万
第7年 ソニー損保50,130円なし
第8位 楽天損保9,0790円あり 80万

最新人気ランキング発表

見積もりサイト利用時のポイント

今回は見積もりサイトを活用して自動車保険の保険料を比較しています。
比較サイトに情報を入力すると、各保険会社は自動的に自社契約に沿った見積もりを行います。自動車保険は任意保険であり、自賠責保険のように補償内容や保険料が画一化されているものではありません。年齢条件なども各保険会社によって異なります。

見積もりサイトである程度保険料の概要が掴めたら、気になる保険会社の自社サイトで再度保険料を算定してみることがおすすめです。

今回の見積もりのように、車両保険の提案も各保険会社によって異なります。
たとえば、充実した保険内容を目指すなら、契約者側の車両を守ってくれる車両保険は重要です。一方であまり乗車する機会はなく、レジャーシーン時の利用に備えて低料金の自動車保険に加入したい場合は、車両保険は低くあるいは加入無しで設定することも考えられるでしょう。

自動車保険は1人ひとりによって補償内容や運転条件が異なります。
見積もりサイトを活用した後は、慎重に再度ご希望される補償内容を入力して正しい保険料を算出することがおすすめです。

年代別に見る保険料の平均相場

では、自動車保険は年齢別によってどのような違いがみられるでしょうか。
この項では保険料の平均相場を詳しく紹介します。

20代保険料の平均相場

ネット系(ダイレクト)損保の大手、アクサダイレクトによると、20代の自動車保険の保険料は、30代以上と比較すると「高額」の傾向にあるとされます。
アクサダイレクトで初めて自動車保険を契約した場合、20代の平均保険料(6等級・月払い)は以下のように算出されます。

年齢区分車両保険あり車両保険なし
20~25歳14,222円
(年/170,664円)
8,992円
(年/107,904円)
25~29歳7,187円
(年/86,244円)
4,606円
(年/55,272円)

20代前半は運転免許証を取得したばかりの方が多く、どうしても自動車保険は高額になりがちです。車両保険加入の有無で保険料が大きく異なるため、運転に慣れない20代は、中古車の取得で車両保険を下げておく(※1)ことも検討できるでしょう。
(※1)車両保険は時価評価のため、中古車は新車よりも補償できる保険金額が小さく、保険料が安くなります。

参考URL:アクサダイレクト損害保険
20代の自動車保険 月額保険料の平均相場は?

30代保険料の平均相場

30代以降の加入がお得と言われているSOMPOダイレクト損害保険の「おとなの自動車保険」ですが、実際に30代が加入すると平均自動車保険料はいくらでしょうか。
SOMPOダイレクト損害保険独自の計算による平均相場(6等級年払い)を紹介します。なお、ここではランキングで使用した、ホンダの軽自動車・N-BOXを参考に解説します。

年齢区分車両保険あり車両保険なし
30代以上72,510円32,830円

軽自動車は自動車保険料が安い傾向にありますが、こちらも車両保険の有無によって保険料に大きな違いがあります。N-BOXの車両保険ありなら、年払いで7万円を超えますが、車両保険がない場合は3万円台です。

参考URL:SOMPOダイレクト損害保険
自動車保険料の30代の相場はどのくらい?保険料の決まり方や抑え方などを解説

40代保険料の平均相場

ソニー損保も年齢別の自動車保険料を公表しています。
40代をピックアップしてみましょう。子育て世代に人気の車種、ヴォクシーを使った平均保険料を計算してみると以下のとおりです。(6等級、免許証はブルー、年間走行距離7,000キロと想定)

年齢区分車両保険あり(一般型)車両保険なし
40代以上61,450円25,940円

ソニー損保の場合、前契約が無事故だとさらに無事故割引の適用が行われています。
20代と比較すると、車両保険があっても6万円台に抑えることができ、6等級以上ならさらに保険料が圧縮できます。同条件で20等級だった場合、車両保険ありなら34,070円、車両保険ナシなら16,260円とお得な保険料です。
軽自動車なら更にお得になると予想されます。

参考URL:ソニー損保
40代の保険料相場

50代保険料の平均相場

人気のSBI損保によると、50代の平均保険料は以下です。

年齢区分車両保険あり車両保険なし
50代以上45,375円23,879円

SBI損保の場合、10~20代や70代以上の高齢者と比較すると50代の保険料は抑えめとなっています。
保険料が抑えられる要因としては、以下の2つです。

《① 事故率が低い》
若年層や高齢者層と比較すると、運転テクニックが安定している50代は、事故率が低い傾向にあります。

《② 等級が高い》
長年ドライバーとして自動車保険に加入している方が多く、20等級の保有者が多いと考えられます。
等級は6等級からスタートし、事故が無ければ1等級ずつ上がるしくみです。つまり、新規契約から20等級に到達するためには、少なくとも14年間かかります。

途中に事故があると3等級ダウン(もしくは1等級)してしまうため、14年間では到達できない方もいます。50代は20代と比較すると、初めての加入時からも年数が経過しているため、高等級になりやすいのです。

高齢者の保険料傾向には注意が必要

これまで自動車保険料は10~20代の若者が高く、高齢者層は低いというしくみでした。
しかし、近年では70代以上のドライバーも多く、事故率にも変化が見られるため自動車保険料を高くする傾向が見られます。

警察庁「道路の交通に関する統計」の令和4年版を参考にすると、60代以上の年齢層別の交通事故件数(免許保有者に限る)は、以下のとおりです。

60~64歳295.7件
65~69歳299.1件
70~74歳341.0件
75~79歳372.1件

同調査では、50~54歳における件数が296.1件、55~59歳が295.9件であることから、70代になると飛躍的に事故件数が上がっていることが読み解けます。

日本は今後も高齢化社会が継続し、若年層のドライバーは減少していきます。そのため、高齢者の保険証は今後高額化することが予想されます。
ご自身の安全や、事故の加害者とならないためにも、70代以降は免許の返納も視野に入れながらカーライフを楽しむことがおすすめです。

参考URL:警察庁
令和4年中の交通事故の発生状況

軽自動車の人気が高い理由を徹底解説!

そもそも軽自動車とは、日本独自の規格で作られていることをご存じでしょうか。
普通車よりもコンパクトに設計されており、サイズは全長3.4m・前幅1.48m以下と定められています。高さも2.0m以下であり、ナンバーも普通車とは異なるものを付けます。(自家用の場合は黄色いプレートに黒文字です)

高いシェア率を誇る軽自動車は、一説によると一世帯あたりの普及率が50%を超えるとも言われています。では、なぜ軽自動車は人気があるのでしょうか。

この章では軽自動車の人気について、以下の3つに分類して解説します。

1.都市・地方問わずに運転しやすい

日本は都市と地方によって、道路事情が異なります。
都市部では大型幹線道路や都市高速のような走りやすい道路だけではなく、一方通行の小回りが必要な道路も多いのです。
一方の地方は国道や県道だけではなく、小さな農道もあります。

軽自動車はいずれの場所でも走りやすく、都市・地方問わずに運転しやすいことが特徴の1つです。
大型車では運転しにくい都市部も、軽自動車なら安心して走行できます。

2.取得・管理がしやすい

軽自動車は自家用乗用車(以下普通車)とは異なり、登録時に車庫証明などの必要書類が少ないことをご存じでしょうか。
購入手続きが簡単なことも、軽自動車の魅力の1つです。また、新車でも価格が安い車両が多いですが、中古車市場にも多く台数が流通しており、お手頃価格で入手できることも魅力です。

軽自動車は車検費用も安く、普通車なら10万円前後の範囲ですが、軽自動車の場合は5~8万円台とされています。また、自賠責保険料も普通車と比較すると若干ですが異なります。

【自賠責保険料の目安(37か月及び24か月のみ抜粋)】

 37か月分 自賠責保険料24か月 自賠責保険料
自家用乗用車(普通車)24,190円17,650円
軽自動車(検査対象)24,010円17,540円

長期的な意地のしやすさも、軽自動車を選択する理由となっているのです。
また、後述しますが税金・燃費面でのメリットも大きいため、軽自動車は根強い人気があります。

3.デザイン性が豊富

軽自動車は女性向けのキュートなデザインから、男性も乗車したくなる硬派なものまで、デザイン性が非常に豊富です。
キャンプなどレジャー向けの車両も登場しています。

毎日乗りたくなるようなデザインの車両が多く、コンパクトでも荷物を載せやすく設計されているものもあります。
性別問わずに楽しく乗れることも、軽自動車人気を後押ししているのです。

軽自動車の維持費を普通車と比較しよう

軽自動車は普通車と比較すると乗車できる定員数やパワーもコンパクトです。しかし、維持費の面でメリットが大きく、家計に優しい車種として知られています。

そこで、この章では軽自動車の維持費について普通車と比較しながら詳しく解説します。

車両に発生する税金の違い

自動車・軽自動車税は毎年発生するものです。
4月1日時点で車検証上所有者に対して課税がなされるものであり、毎年5月頃を目安に自治体から封書が届く方が多いでしょう。

自動車税は2019年には改正が行われたため、2019年9月以前と2019年9月以降という「購入時期」によって税額が異なります。また、排気量によっても税額は異なるためご注意ください。

自動車・軽自動車への税金は以下のように設定されています。(2024年5月現在・一部を紹介)

排気量区分2019年9月までに購入2019年9月以降購入
軽自動車10,800円10,800円
1000cc以下29,500円25,000円
1000cc以上1500cc以下34,500円30,500円
1500cc以上2000cc以下39,500円36,000円

軽自動車は小型排気量の普通車と比較しても、大幅に税金が異なります。2019年以降は自動車税が減税されています。(※2)
軽自動車は変更がありませんでしたが、それでも安価であることが分かります。
(※2)初度登録から一定期間を経過すると重課となります。

【自動車重量税も異なっている】
自動車・軽自動車にまつわる税金には、自動車重量税もあります。
自動車重量税とは、車両の重さに応じて課される税金で、車検時に車検証の有効期間分を納付します。こちらも、普通車より重量が軽い軽自動車が安くなっています。

燃費の違いも大きい

自動車は維持をしていくために、上記の税金以外にもガソリン代を支払う必要があります。
電気自動車もじわじわと拡大していますが、今も根強く市場に流通しているのはガソリン車です。ガソリン代を安く抑えるためには、燃費を知っておく必要があります。

では、燃費をベースにガソリン代(1Lあたり170円と仮定)を算出してみましょう。

走行距離 軽自動車
燃費15㎞/L
普通車
燃費10km/L
差額
100km1,133円1,700円567円
1,000km11,333円17,000円5,667円
10,000km113,300円170,000円56,700円

軽自動車は自動車よりも高燃費であり、その恩恵として発生するガソリン代が控えめです。
特に走行距離が多い方は、軽自動車に切り替えることでガソリン代を節約できます。

駐車場代も低価格の可能性がある

軽自動車は規格上小さく設計されており、駐車スペースを確保する際にも低価格で実現できる可能性があります。
アプリでできる予約制駐車場サービスなどでは、軽自動車は低料金で駐車場を案内してもらえることも多く、維持コスト面にプラスの効果をもたらしています。

軽自動車と普通車では、維持面における税金・燃費・駐車場代などを比較すると、軽自動車の方が安価です。特に燃費面は魅力的なポイントです。
現在ガソリン代は高騰傾向にあり、軽自動車を好まれる方が重要視しているメリットでもあります。

軽自動車はなぜ自動車保険料が安い?その理由とは

上記で解説のとおり、軽自動車は維持費全般に優れています。自賠責保険や税金も普通車より安く設定されていますが、自動車保険においても同様です。

自動車保険の保険料は等級や運転者の年齢、範囲や免許証の色などさまざまな条件によって変動しますが、軽自動車は自動車保険が安くなることが多くなっています。

この章ではなぜ自動車保険料が安いのか、徹底解説します。

軽自動車と普通車|自動車保険料の相場はどう異なる?

現在普通車を所有している方でも、自動車保険料の安さから軽自動車への乗り換えを検討している方もいるでしょう。
では、軽自動車と普通車では、保険料相場はどのように異なるのでしょうか。

ソニー損保を参考に紹介します。

軽自動車の自動車保険料相場とは?

ソニー損保によると、軽自動車の自動車保険料相場は、おおよそ5万円です。保険料の相場は保険料の合計を契約台数で除算して算出します。軽自動車の年間保険料は、損害保険料率算出機構「自動車保険の概況2022年度版」を基にしています。

 契約台数保険料合計金額平均保険料
軽自動車18,842,062943,322,427千円50,065円

普通車の自動車保険料相場とは?

上記データを活用し、今度は普通車の平均保険料を算出してみましょう。

 契約台数保険料合計金額平均保険料
普通車(自家用普通乗用車のみ)17,528,2381,286,658,384千円73,405円

車両の特性と保険料の関係とは

自動車保険において、軽自動車の保険料が安く抑えられているのは、車両の特性に理由があります。
軽自動車は新車でも普通車より安く販売されていることが多く、車両価格が低いのです。

新車でも車両保険金額が低く、もしも事故が発生したとしても、修理に必要な費用が安く済むことが多いのです。

契約件数が多くても、事故時に支払われている保険金が平均して少額で済んでいる場合、各保険会社は軽自動車における事故リスクを「低い」とみなし、保険料を安くできるのです。

軽自動車も普通車と同様に、「型式別料率クラス」が採用されています。型式別料率クラスは損害保険料率算出機構が発表しているもので、事故リスクを判別する好材料です。
スポーツ車など、事故率が高い車両と比較すると、軽自動車は型式別料率クラスも低めです。

■型式別料率クラスにおける軽自動車と普通自動車の違い
(保険始期2024年1月1日~12月31日)

型式別料率クラススズキ
MRワゴンMF21S
トヨタ
プリウス MXWH60/td>
対人・対物・人身・車両2・3・3・17・7・9・10

スズキの人気軽自動車MRワゴンと、トヨタの人気車種プリウスの型式別料率クラスを比較すると、MRワゴンの方がどの料率クラスも低く、事故リスクが低いことがわかります。
一方のトヨタ・プリウスは特に車両において料率クラスが高く、車両事故による保険金請求件数が多いことがうかがえます。

各保険会社は保険料算出の際に型式別料率クラスも参考にしているため、ご自身の車両も下記リンクより調べてみると良いでしょう。
参考URL:損害保険料率算出機構
型式別料率クラス

オススメの記事

【料率クラス】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
型式別料率クラスで保険料が変わる仕組みとは?

盗難リスクが低い、事故の相手方被害が少ないこともメリット

軽自動車は盗難リスクも低いことはご存じでしょうか。現在盗難されやすい車として知られているのは、トヨタのランドクルーザーやプリウス、レクサスなどの車両です。
盗難される理由としては、海外でも人気があること、リセールバリューがあることが挙げられます。

軽自動車の人気は国内に限られており、盗難後に海外市場へ転売するメリットが小さいため、盗難リスクが低いのです。
こうしたことからも、保険会社は軽自動車のリスクを低いとみなし、保険料を安く抑えています。

また、軽自動車は車両本体の重量が低く、事故の加害者となってしまった時、普通車よりも被害が少ない傾向にあることもメリットと言えるでしょう。ただし、軽自動車であっても車上荒らしの対象となることがあります。
軽自動車だから、と慢心せずに防犯対策はしっかりと行うようにしましょう。

保険会社によるリスク評価には違いがある

軽自動車の保険料が安い理由は、事故や盗難のリスクが低いことが挙げられますが、リスクの評価については各保険会社で異なっています。
損害保険料率算出機構が発表している型式別料率クラスは、あくまでもリスクの目安の1つです。

型式別料率クラスが上がると、自動車保険料に反映されることもありますが、リスク評価方法は各保険会社によって異なります。型式別料率クラスは年に1回見直しされていますが、保険会社の独自の判断で保険料は変動しているため、料率クラスの変動に左右されない時もあります。

軽自動車専用の保険商品はある?

各保険会社は自動車保険にさまざまな工夫を実施していますが、軽自動車専用の自動車保険は販売されているのでしょうか。
結論から言うと、軽自動車専用の自動車保険は販売されていません。
普通車と同様の自動車保険に加入します。

なお、法人として軽貨物車を使用する場合、一部の自動車保険には加入できないためご注意ください。
ネット系(ダイレクト)損保の中には法人契約ができない自動車保険があります。例として、アクサダイレクトでは契約者・記名被保険者・車検証上の車両所有者(※3)の名義が個人の方が契約対象ですのでご注意ください。
(※3)ディーラーやリースによる所有権留保条項付売買契約などのケースは、法人が所有者でも可能でも契約できます。

軽自動車の保険料を安くする基本的な方法

普通車と比較すると安い傾向にある自動車保険ですが、さらにお得に安くする方法はあるのでしょうか。

この章では保険料の節約方法について、押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

保険会社を比較してから加入する

まずは、見積もりを取得して各保険会社をしっかりと比較しましょう。
本記事ではランキングを紹介しましたが、ご自身の求める補償内容によって保険料は変わります。

自動車保険は代理店型・ネット(ダイレクト)型とありますが、一般的にはネット型の自動車保険の方が安く設定されています。なお、保険会社を比較する際には、以下の3つのコツを押さえておきましょう。

《① 基本補償をしっかりと入力すること》
見積もりを希望する際には、契約者に関する情報だけではなく補償内容に関してもしっかり入力する必要があります。
基本補償を入力しないと見積もり結果は安くなりますが、それでは補償が手薄になってしまいます。
情報を入力する際には、基本補償(対人・対物・人身傷害)は漏れなく入力してください。

《② 車両保険に加入できるかどうか確認する》
車両保険はできればしっかりと加入しておきたいものです。
しかし、所有している軽自動車が初度登録から月日が流れている場合、時価評価が下がっているため車両保険に加入できない場合があります。(詳しくは後述します)

車両保険の加入可否は各保険会社側が判断しているため、契約前に必ず確認しましょう。なお、新車の場合はしっかりと加入し、補償を十分に用意することがおすすめです。

③保険料の安さが補償漏れではないか確認する
自動車保険は各保険会社によって、特約などの部分が異なることがあります。見積もり後はご自身が希望する補償がしっかりカバーされた上での保険料なのか、確認をするようにしましょう。

オンライン割引を利用する

自動車保険を安く抑えたい場合、ネット型自動車保険で使える割引にも注目しましょう。
主な割引は以下です。

  • インターネット割引
  • 証券不発行割引
  • 早割
  • 新規割引
  • 継続割引 など

オンラインで完結するネット型自動車保険は、証券を発行しないことで保険料を安くしています。
割引金額の目安は500円程度です。証券が紙ベースでは発行されませんが、スマホやパソコンで契約内容を確認できます。なお、保険会社によって割引の名称は異なっており、証券不発行割引、証券ペーパーレス割引などと呼ばれています。

軽自動車をもっと楽しむために|等級制度を正しく理解しよう

軽自動車であっても、自動車保険の等級制度は普通車と同じです。
等級制度を正しく理解することで、保険料の節約効果はアップします。

そこで等級制度を簡潔に解説しますので、ぜひご一読ください。

軽自動車が適用される等級制度とは?

一般的な個人契約者の方が適用される自動車保険の等級制度は、「ノンフリート等級」というしくみです。
ノンフリート等級には、以下の特徴があります。

  • 契約者が所有・契約する車両の台数が9台以下
  • 基本的に各保険会社・共済は1~20等級まで用意
  • 新規加入は6等級もしくは7等級
  • 事故があり保険金支払いが発生すると、翌年3等級もしくは1等級ダウンする
  • 無事故もしくはノーカウント事故の場合翌年1等級あがる
  • 等級制度は各保険会社間で情報を共有している
  • 5等級以下はデメリット等級と呼ばれている

等級制度は保険会社・共済間のほとんどで共有できるようになっています。
デメリット等級であっても情報は共有されているためご注意ください。

確実に保険料を下げるなら等級アップを目指そう

ノンフリート等級では、毎年無事故なら1等級ずつアップするしくみが採用されています。
事故が起きてしまうと、等級がダウンするだけではなく、事故有係数適用期間もスタートするため、保険料が上がってしまいます。確実に保険料を下げていくためには、等級アップを目指すことが大切です。

オススメの記事

【等級】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の等級制度とは?保険料の割増引率を徹底解説

大切な軽自動車を守るために|適切な補償も見極めよう

新規加入時はじっくりと補償内容を検討することも多い自動車保険ですが、1年ずつの契約であり、毎年補償内容を見直さないまま「継続」している方も多いでしょう。
しかし、現在のライフスタイルに合わせた自動車保険を毎年見直すことが、保険料の節約にもつながっています。

では、どのようなポイントを見直すと良いでしょうか。

使用目的を見直す

自動車保険の使用目的は3つに分けられています。

  • 日常レジャー
  • 通勤 通学
  • 業務使用

この3つの区分は、自動車を運転する使用頻度を保険会社が知るために設けている区分です。
業務使用の場合、仕事で自動車を運転する頻度が多いため保険料を高めに設定しています。

一方の日常レジャーは、通勤や通学にも自動車を使用していない方で、たまに運転をする方向けの区分です。通勤や通学に自動車を使用していた方も、退職や転職、育児休暇などをきっかけに使用目的が変わることがあるでしょう。
使用目的を適切に見直すと、保険料が安くなることがあります。

運転者の範囲を限定する

自動車保険は運転者の範囲を限定することで、保険料を安くすることができます。
たとえば、三井ダイレクト損保では、「運転者年齢限定特約」という名称の特約を用意しています。契約している自動車保険の補償対象者をあえて狭くすることで、事故発生リスクを狭め保険料を安くする方法です。

限定される範囲は以下のとおりです。

《1.家族以外は運転しない場合は「家族限定特約」》
運転する記名被保険者とそのご家族のみが運転できる「家族限定特約」を付帯することで、保険料の節約ができます。
三井ダイレクト損保の場合、家族限定特約を付帯すると以下の方が補償されます。

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者または配偶者の同居の親族
  • 記名被保険者または配偶者の別居の未婚の子

《2.大きく保険料を抑えるなら「本人・配偶者限定」》
運転される方を、記名被保険者とその配偶者に限定する「本人・配偶者限定」の場合は、さらに保険料を節約する効果があります。
ただし、たとえ同居のご家族であっても本人・配偶者以外は補償できなくなるためご注意ください。

《3.本人以外運転しないなら「本人限定」》
記名被保険者しか運転しない場合は、運転者の範囲を本人限定にすることで、さらに保険料を節約できます。
この場合は配偶者も補償に含まれません。

なお、運転者の限定範囲は、保険会社によって若干異なります。
三井ダイレクト損保には家族限定が用意されていますが、単身世帯や核家族化の傾向も踏まえ、近年では家族限定を廃止している保険会社もあります。

オススメの記事

【家族限定】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の「家族限定」の範囲とは?また保険料の違いとは?

年齢条件を正しく設定する

自動車保険は年齢条件を設定することで、保険料が変動します。軽自動車・普通車を問わずに年齢条件の設定は可能です。
引き続き、三井ダイレクト損保を例に解説します。

運転年齢の条件は運転される方の中で、最も「若い方」で設定します。
たとえば、30歳以上の運転者年齢に条件を設定している場合は、29歳の方が事故を起こした場合は補償できません。
三井ダイレクト損保の場合、年齢条件は以下のように区分しています。

 運転する方の年齢
20歳以下25歳以下34歳以下35歳以上
全年齢補償
21歳以上補償×
26歳以上補償××
35歳以上補償×××

21歳以上の方を補償したい場合、全年齢補償を選択しなければ補償ができません。
一方事故率が低い30代以上はお得になりやすく、特に35歳以上の方は補償範囲が広く設定されています。なお、年齢区分は保険会社によって若干異なっているため、比較することが大切です。

参考URL:三井ダイレクト損保
運転者の範囲に関する特約と運転者年齢条件(運転者年齢限定特約)

保険料の支払い方法は年払いを選択

自動車保険の保険料は、月払い・年払いの2パターンが主流です。
保険料はほとんどの保険会社で「年払い」の方が安くなっています。

年払いとは、1年分の自動車保険料を一括で払う方法を意味します。月払いは12分割してあるため月々の支払額は小さく見えますが、1年を通すと月払いの方が高くなっていることがあるのです。

数万~10万円台の自動車保険料を一括で支払うことは大きな負担かもしれませんが、保険料を抑えるなら年払いがおすすめです。

自動車保険以外で軽自動車をお得に維持する方法とは

軽自動車はすでに解説のとおり、維持費・自動車保険・自賠責保険のいずれも普通車よりもお手頃となっており、家計に優しい車両です。
では、自動車保険を工夫する方法以外で、軽自動車をもっとお得に維持する方法はあるでしょうか。

ガソリン代を節約する

軽自動車は記事内に触れているように、普通車と比較すると高燃費でガソリン代が安い傾向にあります。
しかし、ガソリンは原油高の影響を受けており、170円~180円台を推移しています。100円を切るような時代もあったことをご存じの方からすると、驚くほど高くなっています。
通勤や通学など、毎日使用する機会も多い軽自動車を安く維持するためには、「ガソリン代」を節約することがおすすめです。

【ガソリン代の節約方法は主に以下が考えられます】

  • 1リッターあたりのガソリン代が安いガソリンスタンドを利用する
  • ガソリンスタンドオリジナルのクレジットカードやポイントカードを使う
  • 特売日を活用する

ガソリン代を安く抑える場合、誕生日特典や会員特典など、特典が豊富なガソリンスタンドを活用することもおすすめです。

駐車場代を安く抑える

月極契約やお出かけ先の駐車場代など、軽自動車での移動には駐車場代金がつきものです。
軽自動車は車両の小ささからコンパクトな駐車スペースにも保管できます。日頃利用している駐車場を1度見直すことで、駐車場代の節約につながります。

メンテナンス費用もまずは見積もりしよう

軽自動車を長く維持していこうと思うと、さまざまな車両のメンテナンスを重ねていくことになります。
ブレーキやエンジン関係のオイルなど消耗品も多いため、定期的に支出せざるを得ない費用です。軽自動車の修理・メンテナンスは車検の機会に行うことが多いですが、まずは複数の専門家に相談をしてみることがおすすめです。
自動車保険と同様見積もりを比較し、安心価格の専門家に修理などを依頼しましょう。

エコ運転を実施しよう

軽自動車は元々燃費が良い車両ではありますが、毎日の走行時には「エコ運転」を心掛けることがおすすめです。
エコ運転には以下のポイントがあります。

《1.不要な荷物は下ろし、軽量化する》
軽自動車であっても重い荷物を載せていると燃費は落ちてしまいます。
快適な走行を維持するためにも、不要な荷物はこまめに下ろして、軽量化を心掛けることが大切です。

《2.急発進しないこと》
軽自動車は年々開発が進み、快適な走りだしを実現しています。
普通車のような加速感を楽しめる車両も多いですが、急発進は車両に大きな負担がかかりますし、燃費にも影響します。クリープ現象を活用して、滑らかに加速するように注意しましょう。

《3.急ブレーキも禁物》
急ブレーキも車両に大きな負荷がかかります。
信号や停止線で停止する際には、早くから予測し、丁寧に停車することが大切です。
急発進・急ブレーキを避けることは車の寿命を延ばす効果もあります。

《4.加速を繰り返さない》
街中走行のために購入される方が多い軽自動車は、どうしてもストップアンドゴーを繰り返す必要があります。
しかし、無駄に加速を繰り返していると、燃費が悪化することはご存じでしょうか。
燃費を挙げて軽自動車をお得に維持するためには、できる限り速度を安定させて走行することが大切です。

軽自動車は新車で買う?中古車で買う?

自動車保険が安い軽自動車を買う場合、新車で買うべきでしょうか、中古車で買うべきでしょうか。

この章ではお得な軽自動車の買い方について、自動車保険加入時の注意点も混ぜながら詳しく解説します。

税金面では新車の購入がお得!

自動車保険は取得から年数が経過すると、課税が増えることになっています。新車は取得金額が中古車よりも高くなりますが、税金面でのメリットが大きいことを覚えておきましょう。

取得からの経過年数自動車重量税の税額(年単位)
初年度~12年目3,300円
13~17年目4,100円
18年目以降~4,400円

わずかな金額ではありますが取得から12年目までは、自動車重量税の年額は現在据え置きされています。
この処置は、環境を見据えて新車の販売を促すものです。なお、ハイブリッド車などのエコカーに認定されている車両は重課措置にはなりません。

車両保険は新車の場合高くなる!

自身の大切な車両を守るためには、加入者側自身が自動車保険に車両保険に加入する必要があります。
車両保険は時価評価を軸に算出されています。つまり、新車は時価評価が高いため、車両保険も中古車費用と比較すると高くなります。

なお、車両保険の保険金額は、時価評価を下回って加入することも可能です。
ただし、事故時に十分な補償を得られない可能性があるためご注意ください。

中古車購入は3つの注意点を踏まえてから購入しよう

軽自動車はお得な価格で中古車を購入することも可能です。
しかし、中古車の場合は車検切れで販売されていることもあり、実際の購入価格費用は車両本体価格ではなく、総額費用で見る必要があります。
大手の中古車サイトなどでは、本体価格と総額費用を分けて表示しているので、参考に見てみると良いでしょう。

中古車の場合、購入時には3つの注意点があります。

《1.安い時期を選ぶこと》
中古車市場には波があることをご存じでしょうか。中古車を選ぶには、価格が安くなりやすい時期を選ぶことがおすすめです。
運転免許証の取得が多く、決算期を迎える時期である「2~3月」は、中古車市場が活況します。また、6月・12月のボーナスシーズンも値引きが狙える時期です。

人気車両はすぐに売れてしまうので、あらかじめ販売店側に欲しい車両・色・購入希望価格帯などを伝えておくことが賢明です。

《2.安すぎる車両は避ける》
軽自動車の中古車購入を希望する場合、人気の中古車サイトで、価格の「相場」を確認することがおすすめです。
たとえば、60~70万あたりで販売されている車両が、20万~30万で販売されている場合、不具合や修復歴などをしっかりと確認する必要があります。

走行距離が多いと中古車の車両価格は下がりますが、走行距離が少ないにもかかわらず安い場合、特に注意が必要です。

《3.保管場所を確認する》
実際に車両を購入する場合、まずは中古車販売店に足を運んでみることがおすすめです。
中古車販売店にもさまざまなタイプがあります。販売店の中には車両を外で管理している場合があり、雨や陽射しの影響を受けている可能性があります。
できれば安全に、丁寧に保管が行われている販売店がおすすめです。

自動車保険は新車・中古車のどちらがお得か

自動車保険は補償内容や等級などによって保険料が大きく異なりますが、新車・中古車のどちらが安い傾向にあるのでしょうか。

自動車保険には「新車割引」というしくみがありますが、軽自動車は対象としない保険会社もあります。
軽自動車も新車割引を対象としている場合、保険料が割引されるためお得です。一般的には初度登録から25カ月以、もしくは49か月以内で設定されています。

一方で、新規の軽自動車なら車両保険には加入しておきたいものです。
中古車よりも車両保険部分で保険料が高くなることがあります。

軽自動車に車両保険は必要?不要?

普通車と比較すると割安な自動車保険料が魅力の軽自動車は、「車両保険」の有無によって保険料が大きく左右されます。
ランキングに挙げた自動車保険は車両保険がないため保険料が安く抑えられており、アクサダイレクトや楽天損保のように車両保険ありの自動車保険は、どうしても保険料が割高になります。

では、軽自動車に車両保険は必要なのでしょうか。それとも不要なのでしょうかこの章で詳しく解説します。

車両保険はできる限り加入しよう

軽自動車であっても、車両保険は「できる限り加入」することがおすすめです。その理由には、軽自動車の車両本体価格が高くなってきていることが挙げられます。
いくつかの車両をピックアップしてみましょう。

全国軽自動車協会連合会によると、2023年に一番売れた軽自動車の1位はホンダ「N-BOX」、2位はダイハツ「タント」、そして3位にスズキ「スペーシア」がランクインしています。
車両本体価格は以下です。(いずれも公式サイトより、消費税込)

  • 1位 ホンダ「N-BOX」 新車車両価格 1,648,900円~2,362,800円 
  • 2位 ダイハツ「タント」新車車両価格 1,353,000円~
    (Xは1,507,000円~、Xターボは1,617,000円~)
  • 3位 スズキ「スペーシア」新車車両価格 1,530,100円~

いずれも100万円台を超えており、カスタムタイプの場合は200万円を超える車両もあります。このように、近年の軽自動車は車両本体価格が普通車に匹敵しています。
新車やそれに近い初度登録の車両を購入する場合は、修理費用に備えるためにも車両保険に加入しておくことがおすすめです。

全損に備える効果もある

残念なことに事故が発生すると、車両が全損となってしまうことがあります。全損とは、車両の時価額を超える修理費用が必要な状態を意味します。
軽自動車は先に紹介した通り、盗難リスクは低いですが、事故で全損になってしまうと車両を新たに買い直す必要があります。

車両本体価格が高騰している軽自動車はローンで購入している方も多く、車両保険なしで全損してしまうと「二重ローン」を抱えてしまうリスクが高まります。
自動車保険に入っていたのに、事故後に生活に欠かせない車両を買えなくなるおそれがあるのです。

このようなトラブルに備えるためにも、保険料高くなっても車両保険には加入しておくことがおすすめです。

オススメの記事

【全損と車両保険】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
全損した車の買い替え費用は車両保険で補償される

時価評価次第で決めることもおすすめ

車両保険は自賠責保険のように強制ではありません。あくまでも「任意」で加入するものです。
車両保険の加入はおすすめですが、すでに初度登録から経過していると保険会社側の時価評価は低く、設定できる保険金額も低い場合があります。

たとえば、車両保険に加入できる金額が20万円程度なら、全損時に満額が支払われても新たな車両を購入することは難しい金額です。そのため、時価評価の結果を見積もりで確認してから加入の有無を決めることもおすすめです。

保険料が気になる場合は補償を狭める方法を検討しよう

自動車保険は運転する方の年齢によって保険料に変動があるため、若年層は高い傾向にあると解説しました。
10代~20代は保険料が高い傾向にありますが、運転免許証の取得直後は事故リスクが高く、車両を破損・全損してしまう可能性があります。
しかし、保険料がネックとなり、車両保険に躊躇してしまうことも多いでしょう。

そんな時は、車両保険の補償範囲を狭める方法も知っておくことがおすすめです。車両保険には主に2つのプランがあります。詳しくは以下のとおりです。

一般 (ワイド型)当て逃げや自転車との接触、自損事故なども広く網羅
車対車+A(限定カバー型)車対車や盗難などはカバー、自損事故や自転車接触などは補償対象外

一般型の車両保険は自損事故も含めて幅広く補償をしてくれるものですが、その分保険料は高めです。
一方の車対車+Aは、自損事故や自転車接触などの事故は補償対象外です。ただし、例外的にチューリッヒのように「全損のみカバー」のように、補償範囲を極めて限定的にしている車両保険もあります。

保険料を抑えつつ車両保険のメリットを得る方法はあるため、じっくり検討してみましょう。

参考URL:チューリッヒ
車両保険とは。車両保険金額の目安や決め方

車両保険は付属品も含むため注意しよう

車両保険は車両本体の時価評価だけではなく、以下の内容を踏まえて算出します。

  • 自動車本体の時価評価
  • 自動車の付属品
  • 自動車の型式

車両保険を算出する際には、同じ車種でも型式によって評価は異なります。また、付属品を加味して算出されていることも知っておく必要があります。
特に新車の場合はカーナビやドライブレコーダーなどの最新設備を搭載させることが多いため、注意が必要です。全損時に付属品の再購入ができなくなるおそれがあります。

軽自動車の安全性を高める方法とは?

自動車保険の補償内容を充実させていても、やっぱり事故は避けたいものです。加害者・被害者のいずれの立場になっても、心身共に大きな負担となります。

では、軽自動車の安全性を高めるには一体どうすれば良いでしょうか。
安全なドライブのヒントを以下で紹介します。

車高の高い軽自動車は横転に注意

公益財団法人交通事故総合分析センター(ITRADA)が発表している令和3年(2021)第24回交通事故・調査分析研究発表会「車両横転事故の傾向と特徴~ミクロデータによる分析~」によると、軽自動車は普通車よりも高い横転率があるとされています。車両相互事故は2.5倍、単独事故は1.2倍です。

この調査によると、横転が発生する主な要因は下記の3つと推定されています。

  • ① 車種構成の変化(ミニバンや車高の高い軽自動車の増加)
  • ② 横滑り防止装置(ESC)の装着義務化
  • ③ 高齢運転者の増加

軽自動車は普通車よりも車両が軽く、横風や衝突時に普通車よりも横転しやすいことが考えられます。
広くて快適性も高い車高のある軽自動車ですが、横転事故に弱点があることを知っておくようにしましょう。特にドライバーで防ぐ事が出来る単独事故としては、横風に注意すること、カーブの多い道では特にスピードに注意することが大切です。

参考URL:交通事故総合分析センター
令和3年(2021)第24回交通事故・調査分析研究発表会「車両横転事故の傾向と特徴~ミクロデータによる分析~」

安全性の高い車両を購入しよう

軽自動車は安全運転性能に優れており、ボディも頑丈に作られています。しかし、普通車と比較すると車両の軽さから上記のような横転事故の発生につながりやすく、大型車両との衝突にも弱点があります。

では、安全性の高い車両を購入するためには、どのように選べば良いでしょうか。
軽自動車の開発は年々進化しており、安全性を追究するなら「新車」や「最新の型式」の車両を選択することがおすすめです。
また、実際に試乗をして運転のしやすさを確かめてください。視界が広くて運転しにくさを感じないか、車両の幅の感覚が掴めるかしっかりと確認しましょう。

同じ車高や幅の軽自動車でも、メーカーが異なると走りも違います。自分にあったベストワンな車両を見つけるためにも、慌てずじっくりと選びましょう。

高速道路を走行する際の注意点

高速道路を走行する際には、押さえておきたい注意点があります。
軽自動車は普通車や大型車と比較すると、パワーが小さい車両です。そのため、高速道路で追い越し車線を走り続けると、後続車が詰まってしまうおそれがあります。
追い越し車線で気になる車両を追い抜いたら、渋滞や追突事故を防ぐためにも、すぐに走行車線側に戻りましょう。

また、軽自動車は軽量であり、追突や衝突を受けると車両が損壊したり、乗員がケガをするおそれがあります。特に高速道路は一般道よりもスピードが出ている車両が多く、事故時には大きな衝撃を受けます。
大事故を防ぐためには車間距離を確保することが大切です。また、軽自動車は大型車と大型車の間に挟まれると、別車線から車両が見えず、合流時に接触される恐れがあります。

チャイルドシート、シートベルトを忘れずに

軽自動車は女性ドライバーも多く、子どもを乗せて走行する方も多いでしょう。
軽自動車の安全性は車体だけではなく、ドライバーの意識も重要です。特にチャイルドシート、シートベルトは事故後の後遺症・死亡を防ぐ大きな効果があります。

《チャイルドシートとは》
チャイルドシートは6歳未満の子どもに義務付けられているものですが、近年でも交通事故時に未装着だったため車外に飛び出し、小さな命が失われています。「ちょっとそこまでだから」「子どもが嫌がるから」などさまざまな理由で装着していないケースが見受けられますが、法律違反だけではなく命を落とすリスクがあるのです。

また、後部座席のシートベルトの義務化により6歳以上の子どもが装着するためには、身長140センチ以上という規定をクリアする必要があり、事実上チャイルドシート・ジュニアシートが欠かせません。
JAFの記事によると小学校5年生~6年生に達していないと平均身長は140センチを超えないため、年齢10~12歳頃まではシートを活用しましょう。

参考URL:JAF
チャイルドシートはいつまで(何歳まで)必要?(はじめてのチャイルドシート クイックガイド)

《シートベルトとは》
運転する方はもちろん、運転されない方もシートベルトの装着は欠かせません。
上記でも触れましたがシートベルトは2008年に後部座席に乗車する方も義務付けられており、大人・子どもを問わずに正しく装着する義務があります。バス、タクシーに乗車していても協力を求められるので、ご存じの方も多いでしょう。

軽自動車であっても、もちろんシートベルトは必須です。命を守る効果が高いシートベルトを忘れないようにしましょう。

ランキングを参考に保険料が手頃で選択肢豊富な軽自動車ライフを楽しもう

今回の記事では、最新版の軽自動車向け・保険料が安い自動車保険ランキングを中心に、軽自動車の安全性や注意点にも触れながら詳しく解説しました。
細くてうねるような道も多い日本では、小回りが利く軽自動車は年齢・性別問わずに愛されています。特に近年ではジムニーのような男性にも人気の車種も多くなっており、選択肢が広がっています。

一方で、記載のとおり軽自動車は車高が高くなっていることから、横転率が高い傾向があります。自動車保険に加入をしていても、事故をしっかりと避けるためには安全に運転することが大切です。

今回は保険料の安さを起点とした自動車保険ランキングを紹介しましたが、軽自動車の安全を守るために、ぜひ本記事で紹介した車両保険や日頃の運転方法にも意識を向けてみてください。
軽自動車ライフをこれまで以上に楽しむためにも、自動車保険は補償内容を充実させてくださいね。

投稿者プロフィール

岩田あき
岩田あき
経歴:大手損害保険会社に勤務後、弁護士事務所で秘書として交通事故訴訟の調査に従事

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