家族が増えることで自分専用以外にもう1台、家族と使用する車を持つことを検討する人は多いはずです。しかし、車は買って終わりというものではありません。維持費、特に保険料は毎月かかるコストであるため、使用目的に合った保険を選びたいものです。
自動車保険は様々な種類があるだけでなく、補償範囲により料金が変わります。
例えば自分と配偶者限定の保険を選択することで、費用を抑える!と言った具合です。
この記事では自動車保険の配偶者限定保険に加入する手続きからメリットとデメリットについて紹介します。この記事を参考に、本当に自分たちに合った保険を選んでいきましょう。
自動車保険の配偶者限定の全体像
ここでは自動車保険の配偶者限定プランのメリットとデメリットから同性パートナーなどは適用できるのかなどについて詳しく見ていきます。
配偶者限定プランのメリットとデメリット
配偶者限定プランの大きなメリットは保険料の割引が適用される点です。
本人と配偶者限定にすることで、限定なしの保険料と比較して、数パーセントの割引を受けることができます。
車の使用者が本人もしくは配偶者のみであるのなら、配偶者限定プランに加入した方がお得です。
しかし、メリットもあればデメリットもあります。
最大のデメリットは本人・配偶者以外の人に車を貸したとき、補償が受けられない点です。
もし貸した相手が事故を起こした場合、多額の賠償を自分たちが支払っていくことになってしまいます。そのため、ほかの人に貸すのであれば、限定解除などをしたうえで貸出しなくてはいけません。
同性パートナーや内縁関係の保険適用
自動車保険では内縁関係のパートナーも配偶者限定の保険が適用されます。
この場合、内縁関係であることの確認がされるため、契約時に保険会社に尋ねるとよいでしょう。
同性パートナーに関しても保険適用できるよう動いていますが、全ての保険会社で対象となるわけではありません。
こちらも契約時に保険会社に確認しましょう。
車両名義と契約者名義の異なる場合は確認が必要
車両名義が夫で契約者名義が妻の場合、基本的には問題なく契約を結ぶことができますが、ネット保険の場合は注意が必要です。
ネット保険は車両名義と記名被保険者名義が異なる場合、続柄の制限がつく可能性があります。
配偶者以外だと制限がかかることがあるため、契約前によく確認しましょう。
自動車保険の配偶者限定の種類と手続き
自動車保険の配偶者限定以外にも家族限定など様々な特約があります。
ここでは、各種特約の内容から手続きの仕方と注意点について解説していきます。
「配偶者限定」と「家族限定」の違い
配偶者限定と家族限定の大きな違いは補償範囲です。
「配偶者限定」の補償範囲は、契約者本人とその配偶者のみとなりますが「家族限定」の補償範囲は、契約者本人・同居親族・別居の未婚の子のため、同居の親族のだれが運転したとしても補償の対象となります。
また、家族限定に設定する場合は年齢条件を設定することも可能であるため、年齢条件を設定するときは運転する最年少の親族の年齢に合わせるとよいでしょう。
【家族限定】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の「家族限定」の範囲とは?また保険料の違いとは?
配偶者に関わるその他の特約
車を2台以上所有する場合、1台目の保険の等級が11等級以上や1台目の使用目的が自家用などの条件を満たすことでセカンドカー割引が適用されます。この割引を利用すると新しく購入した車の自動車保険が7等級からはじめることが可能です。
割引を受けるには、2台目の車の記名被保険者が個人であり、1台目の記名被保険者本人もしくは配偶者などの条件を満たすことが必要です。
名義と保険手続きの詳細
自動車保険の名義は「契約者」「記名被保険者」「車両所有者」の3つの名義が存在します。
名義 | 詳細 |
---|---|
契約者 | 保険会社に自動車保険の申し込みをし、保険料を支払う契約の当事者 |
記名被保険者 | 契約した車を主に運転する人 |
車両所有者 | 車検証に記載されている車両の所有者 |
リース会社の場合は使用者がなったり、契約を結ぶには運転免許証と車検証が必要であるため、今までの保険会社から変更する場合には、加入していた保険会社の証書があるとスムーズに契約を進めることが可能です。
保険料削減のための特約設定方法と注意点
保険料削減のために特約を見直すのであれば、まず補償内容に重複がないかを確認しましょう。特に複数台の車を所有している場合、特約が重複しやすくなり、無駄な保険料を払い続けることになります。
例えば、「弁護士費用特約」などは1台の車につけておくことで、全ての車をカバーできるため、他の車からは外し保険料を削減することができます。
また、内容をよく確認せずに特約を付けている場合もあるため、特約内容を再確認し不要なものは外すなど、保険料を抑えましょう。
自動車保険の配偶者限定で運転者変更した場合は?
配偶者限定の保険に加入した状態だと、ほかの人に車を貸した場合補償が受けられません。
ここでは他の人が使用する場合などの対処法を解説します。
他人が運転する場合の保険適用
配偶者限定の自動車保険に加入している場合、他人に車を貸して事故が起こっても補償は適用されません。しかし、車を利用する人の自動車保険に「他者運転特約」があれば利用できる可能性があります。
この特約は、家族に一時的に貸す行為に適用はされませんが、友人や知人に貸すときは適用される特約です。
車を貸す相手にこの特約が付いているのであれば、補償を受けることができるため、車を貸す際は相手の保険を確認しましょう。
一時的な運転者範囲の変更する
他人が運転する機会が長期休暇など、あらかじめ決まっている時は、配偶者限定を一時的に解除することで補償を受けられるようにすることができます。
保険料は、日割りで支払うことになりますが、元に戻すことで以後の保険料が戻ってきます。
家族限定特約は廃止の流れにある
世帯構成の変化やライフスタイルの変化により、核家族化が進み家族限定特約の需要は減少傾向にあり、2019年1月より家族限定特約を廃止する保険会社が増加しました。
家族限定特約の代わりに主流となったのは「本人限定特約」を新設する会社が増えてきています。
配偶者限定で安くできるがデメリットにも配慮
この記事では自動車保険の配偶者限定保険に加入する手続きからメリットとデメリットについて解説してきました。
自動車保険の配偶者限定特約は、運転者を記名被保険者とその配偶者のみに限定することで保険料を削減できるプランです。会社によりますが、内縁関係の配偶者だけでなく、同性パートナーも対象としていることもあります。
保険料を削減できることが最大のメリットですが、記名被保険者と配偶者以外の人が事故を起こした場合には補償されない点がデメリットです。そのため、親族などに車を貸したい場合などは、配偶者限定を解除する必要があります。
配偶者限定を利用し保険料を安くできるかは、使用状況で決め最適なプランを選択する必要があります。
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