自動車保険は基本的に1年間の契約期間で販売されている商品が多く、無事故やノーカウント事故のみで無事に契約満了となったら次契約にて等級が1つアップします。
自動車保険の保険料は等級アップや年齢条件、ゴールド免許割引の適用などにより割引が適用されます。
しかし、無事故で1年を終え、割引も適応されており契約内容に変更がないにも関わらず、保険料が上がってしまうことがあります。
では、どうして自動車保険の契約を一切変えていなくても保険料が上がることがあるのでしょうか。
主な原因は「料率クラス」の影響
自動車保険の契約内容を一切変更していない、さらには無事故であったにもかかわらず翌年の自動車保険料が上がっていることがあります。
「等級も1つアップしたのに、どうして」と疑問に感じるのも当然です。この場合、主な原因として考えられるのは契約車両の「料率クラス」の変更です。
料率クラスとは自動車保険における保険料を左右するポイントの1つで、損害保険料率算出機構が1年に1度作成する各車体別の純保険料率です。
わかりやすく言うと、この数値が低いと保険料は安く、高いと保険料は高くなります。
過去の事故歴などの参考に作られるデータであり、対人・対物・人身・車両の各分野に応じて事故リスクのレベル値が表示されています。
車両の料率クラスは損害保険料率算出機構のサイトで検索できます。(今年度と前年度を比較することが可能です。)
参考URL 損害保険料率算出機構引用
型式別料率クラス検索
(例)あるメーカーのSという車両の料率クラスは、対人・対物・人身・車両において「5・4・6・7」と表示されています。
前年度は「7・4・7・8」であったため、今年度は対人、人身、車両分野において料率クラスがアップしているため、事故のリスクが上がったと考えられます。そのため今年度の自動車保険料が上がっている可能性は高いでしょう。
【料率クラス】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
型式別料率クラスで保険料が変わる仕組みとは?
割引率の変更や廃止も起きている
各保険会社は保険料に影響する割引率について変更を行うことがあります。
保険料を抑える方法には、ゴールド免許割引やインターネット割引、新車割引などがありますが、これらの割引率が変更や廃止されることがあるのです。
例として、新車割引の適用を受けていても、適用期間が終わってしまうと今契約では廃止されており、保険料が上がっている可能性があります。
また、割引率そのものを見直し、変更を行っていることもあります。
割引率は各社共通ではないので、同条件で他社に見積もりをすると安くなることも考えられます。
保険料が上がることをきっかけに自動車保険契約先を見直してみるのも良いでしょう。