自動車保険の「通勤」「レジャー」とは?使用目的の違いや特徴について解説

    自動車保険は危険度(リスク)に応じて支払う保険料が決まります。
    そのため、運転する人の年齢、免許証の色、車の安全装備の有無、これまでの事故歴など様々な事を契約時に申告する必要があります。

    契約する自動車の使用目的もそのひとつです。毎日仕事などの通勤で使用する場合と、週末にレジャーなどの旅行で使用する場合とでは、事故率も異なるため、保険料が違います。

    この記事では、自動車の使用目的の違いや特徴など、契約時の注意点を解説するとともに、「申告した使用目的と違う場合で事故を起こしてしまうとどうなるか?」など具体的な事例を元に解説していきます。

    自動車保険の使用目的の違い

    自動車を購入する目的は様々です。
    運送や営業などの仕事で使用したり、家族で旅行や買い物を主としてる場合もあります。また通学、通勤用としても考えられます。

    車を使用する目的によって事故に遭う危険度も変わるため、自動車保険の保険料算出に影響を与えます。
    保険の契約をする時は、補償の対象になる車が何に分類され、それぞれどのような特徴があるのかを事前に確認しておきましょう。

    日常・レジャー使用の特徴

    自家用乗用車と言うと、日常・レジャー使用のイメージがあります。
    常に自宅の駐車場に止まっていて、家族の誰かが必要に応じて利用する場合です。

    買い物に出かけたり、週末の行事で使ったり、夏休みの長距離のドライブに出かけたりと、主な目的が仕事(通勤を含みます)以外の家族の日常生活のみに使用されるものです。

    一般的な考え方として、日常・レジャーで使用される車は走行距離も年間を通じて短いため事故を起こす確率も低いので、保険料は使用目的の中では一番低く設定されています。

    通勤・通学の使用の特徴

    「通勤・通学の使用」は前記の、「日常・レジャー使用」と混同されることが多いのですが、使用目的という意味では明確に区別されます。

    保険会社により多少の違いはありますが、「日常生活の中で、車が通学や通勤に多く使用され、その日数が年間を平均して月15日以上の使用」が該当します。

    また、自分が運転しなくても、子供などの送り迎えも通学に含まれるので注意が必要です。
    ただし、通学は学校教育法に定められた学校への通学が条件になるので、保育園や塾、習い事はなどの場合は含まれません。

    保険会社によっては、最寄り駅までの送迎が通勤や通学にあたると規定している場合や距離に応じて、「日常・レジャー使用」と「通勤・通学使用」を分けている場合もあるので契約時に確認が必要です。

    業務使用の特徴

    業務使用とは、商品の配達や人の送迎、キッチンカーなど仕事で使用する場合に該当します。
    一般的に稼働時間や走行距離が長くなるので、事故が起きる確率も高くなり保険料も高く設定されています。

    主に、稼働時間を基準に区別されるケースが多く、週に5日以上または月に15日以上の使用頻度が高い場合には業務使用として申告する必要があります。
    ただし、開業医など週に2日ほど往診に使用する程度であれば、使用目的が「日常・レジャー使用」でも問題ありません。

    使用目的による保険料の差額

    使用目的とその特徴を説明しましたが、それぞれどれくらい保険料に違いが出るのでしょうか。

    使用目的を「日常・レジャー使用」にした場合、「通勤・通学使用」との保険料の違いは年間で約4%程度です。また、「業務使用」と比較すると約9%程度の違いとなります。

    この違いは大方の目安で保険会社によっても変わるので、正確な差額については、保険代理店やネット通販の保険会社で見積もりを取り保険料を比べてみることをお勧めします。

    【Q&A】使用目的に関するよくある質問

    保険の契約をする際、例えば保険代理店(ディーラーなどの自動車販売店も含みます)などで契約するのであれば、使用目的について担当者に細かい質問や不明な点を相談することができます。

    ですが、ネットなどで保険を契約する場合は使用目的にあいまいな点も多々あると思います。そこで、使用目的について、疑問に感じることの多い事柄をまとめました。

    Q:レジャー目的で契約した車を通勤に使用し事故を起こしたら?

    自動車を日常的に通勤・通学で使用することがが分かっているのに、保険料を安くしたいがために「レジャー目的」で契約した場合、これは虚偽の申告をしたことになるので、目的外の事故の場合は、保険金の支払いがされない可能性があります。

    使用目的の申告は、正確な保険料を算出するために必要であり、この申告を偽った(ウソの申告)場合は「告知義務違反」となり保険契約が無効になります。
    ただし、使用目的の範囲には猶予される日数があり、その期間内であれば、使用目的の違いで事故が起こっても保険金は支払われます。

    Q:使用目的を変更した場合、保険会社に報告する必要がある?

    使用目的を変更した場合はできるだけ早く、保険会社や保険代理店に報告する必要があります。理由は前項と同じで、「使用目的の変更」は保険会社に申告しなければならない事柄だからです。

    子供の入学や会社の移動時期など、生活環境が変わる季節はマイカーの使用目的の変更に注意しておく必要があります。

    自動車保険の使用目的を正しく申告する必要はあるのか?

    自動車保険に限らず、保険と名の付くものはすべて危険の大きさによって保険料が決まります。
    そのため、契約時に危険の大きさが証明できる事柄を申告する必要があります。

    この申告は「告知義務」と言われ保険を契約する時の基本となるものです。
    使用目的を正しく申告するのもそのひとつで、ウソの申告をすれば「告知義務違反」となり保険契約時にさかのぼり契約が無効になり、事故があっても保険金は支払われません。

    またウソの申告は事故があるとほぼ間違いなく保険会社にバレます。万が一の際に備える自動車保険だからこそ、使用目的に応じた申告が必要です。

    オススメの記事

    【告知義務】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
    自動車保険の告知義務とは?更新時の注意点とペナルティについて

    まとめ|自動車保険の使用目的について

    自動車保険の契約時、マイカーの使用目的は正しく申告する必要があります。
    車の使用目的には、「日常生活やレジャー」、「通学や通勤」、「業務での使用」の3つに分類され、保険会社により若干の違いはありますが、使用する日数や特徴に決まりごとがあります。

    日常生活での車の使い方を正しく申告しないと、万が一の事故の時に保険金が支払われないなど、トラブルになる場合があるので注意が必要です。また、契約後も、使用目的の変更が生じた場合は速やかに保険会社や保険代理店に報告しなけれなりません。

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