この記事では、自動車保険料の支払い方法について記載します。
事故に備えるためのお金とはいえ、月々の支払いを怠ってしまうと最悪の場合、解約されてしまう可能性もあります。
自動車保険の支払い方法には、どのような種類があるのかについて解説していきます。
保険料が毎月自動的に指定口座から引き落としが行われる「口座振替」だけでなく、その他の支払い方法についても合わせて解説しているので、自分にあったぴったりな支払い方法の検討してみてください。
自動車保険の支払い方法
まず、初めに自動車保険の支払い方法にはどのような種類があるのかを解説します。
年払いと月払いの違い
「年払い」とは、自動車保険料を年間分まとめて支払いを行います。
「月払い」とは、年間分を12分割して支払いを行います。
自動車保険の年払いと月払いにはいくつかの違いがあります。
年払いは、1年分の保険料を一括で支払うため、月払いに比べて割引が適用されることが多く、総支払額が安くなる傾向があります。一方で、支払い時にまとまった金額が必要となるため、注意が必要です。
月払いは、月々の支出が平準化され、負担が軽く感じられる反面、分割手数料が加算されることが多く、結果的に年払いより総額が高くなる場合があります。
また、年払いでは解約時に未使用分の保険料が返金されることが一般的ですが、月払いでも解約時に残りの支払いが停止することが多いです。
主な払込方法
自動車保険の支払い方法には、保険会社ごとに差はありますが、一般的には以下の4種類に対応している保険会社がほとんどです。
- 口座振替による分割払い
- クレジットカード
- 銀行振り込み
- コンビニ
口座振替による分割払い
保険料を口座振替により支払います。
契約時に指定した口座より引き落としが自動的に行われます。一般的に「月払い」か「年払い」選択できますが、保険会社によっては月払いができない場合がありますので、申し込み時に確認する必要があります。
クレジットカード支払い
クレジットカードによって、月々の保険料を支払うことが可能です。
月払いか年払いか選択することが可能ですが、分割回数は12回と固定となってしまいます。
また、その際の分割手数料は発生しません。
銀行振込
契約後に送られてくる請求書を使い、銀行に直接保険料を支払います。
銀行振り込みでは、年払いのみが選択でき、指定の期日までに保険会社の口座へ着金しておく必要があるため、振り込みが期日にギリギリになってしまうと間に合わない可能性があるので、注意が必要です。
コンビニ支払い
契約後に送られてくる振り込み票を使って、コンビニエンスストアで保険料を支払います。
一般的にコンビニ支払いの場合も、月払いは選べず年払いとなってしまいます。
自動車保険を口座振替するメリット・デメリット
結論からいいますと、上記で説明したように自動車保険の支払いを「口座振替」にすることは可能です。
ただし、口座振替をすることでのメリット・デメリットが存在します。
以下で、詳しく解説していきます。
口座振替のメリット
口座振替のメリットとして、保険料を支払う手間が少ないことです。
一度口座を登録すれば年に1回、もしくは毎月自動で引き落としがされます。銀行やコンビニに支払いに行く必要がないため、保険料の支払いが遅れてしまう心配がありません。
口座振替のデメリット
引き落とし日に口座残高が不足していると正常に引き落としが行われないため、事前に口座残高の不足がないか確認し、不足している場合は入金しておく必要があります。
また、クレジットカード払いだとポイントが貯まるものがありますが、口座振替だとそれはありません。
月々の固定費となる保険料を賢く節約したい場合には、クレジット支払いがおすすめです。
口座振替による分割払いのメリット・デメリット
月払いのメリットは、1度に支払う額が少なくなることです。
保険に初めて加入する場合は保険料が高額になる場合も多いので、そういった方には特にメリットとなります。
また、月払いは途中解約する場合、年払いと比べて支払い保険料を抑えることができるケースが多いです。
デメリットとして、年払いにするより保険料が高くなることです。
一般的に月払いは年払いより5%割増しの保険料になります。途中解約の可能性が低く、保険料を一括で支払うことが負担でなければ、年払いがおすすめといえるでしょう。
年払いでも月払いでも補償内容は同じです。保険料を抑えたい場合は年払いがおすすめです。
自動車保険の口座振替の手続き方法を解説します
自動車保険の支払いを口座振替にする手続きについて、具体的な方法を説明します。
口座振替にされたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
口座振替依頼書の場合
自動車保険の契約時に口座振替を選択した場合、保険会社より口座振替依頼書が送られてきます。
引き落としを設定したい口座の情報を記載し、銀行印を押印して返送します。
銀行印が登録している印鑑と異なる場合や、依頼書に間違いがあると設定までに時間がかかりますので注意が必要です。
オンライン手続の場合
最近では、書類による「口座振替依頼書」だけでなく、オンライン上で口座情報を登録し、口座振替での支払いを行うこともできます。
その場合は、銀行印は不要ですが、登録したい金融機関によって、暗証番号や通帳へ記載された最新の残高を入力するなどの確認が求められるケースがありますので、契約時に必要書類を準備する必要があります。
必要書類の準備
- 口座振替に使用する口座情報
- 銀行印
- キャッシュカード
- 通帳(Eco通帳の場合は、最新の口座残高がわかるインターネットバンキングのページ)
基本的に、上記の情報を保険会社が指定する依頼書に記載することで登録できます。
円滑な手続きを行うために、上記で説明した情報を事前に準備することがおすすめです。
自動車保険の口座振替に関する注意点
自動車保険の支払い方法に、「口座振替」を指定する場合の注意点を説明します。
口座振替のメリットを活かすためにも、確認しておきましょう。
支払日に口座残高を確認する
口座残高に不足が発生しないよう、普段からよく利用している口座を振替口座に登録するようにすると良いでしょう。
引き落とし日の2日前に残高を確認しておくと確実です。
滞納すると契約解除となる可能性がある
残高不足などで支払いができていない状態が続くと保険契約が解除となる場合があります。
万が一の事故の際に保険適用ができないと困りますので、引き落とし状況には注意しましょう。
支払い方法が途中変更できない場合もある
引き落とし口座の変更は保険期間中でも可能ですが、口座振替からクレジットカードへの変更など支払い方法の変更はできないなど保険会社で制限がある場合がありますので注意してください。
口座変更について、保険会社へ連絡をすると変更用紙が送られるので、そちらに必要事項を記入して返送します。もしくはオンライン上で変更するようになります。
自動車保険の口座振替に関するよくある質問
自動車保険の口座振替に関する質問について、代表的なものを見ていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
Q1:口座振替が開始されるタイミング
契約が開始する月の翌月から口座振替が開始となります。
保険会社にもよりますが、毎月26日に引き落としとなる保険会社が多いです。
なお、クレジットカード払いの場合はカード会社によって口座振替のタイミングが異なりますので注意してください。
Q2:振替日に残高不足だった場合の対応策
分割払で残高不足だった場合、一般的に翌月に2ヶ月分をあわせて引き落としとなることが多いです。保険会社より口座振替ができなかった旨の通知が来ますので、その指示にしたがってください。
Q3:手数料がかかるケース
残高不足により払込票が送られてくる場合があります。その際はお支払いする場所によって手数料がかかることがあります。
口座振替についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、自動車保険の口座振替を中心に、注意点やメリット・デメリットについて解説してきました。
それぞれの支払い方法で便利なところと不便なところがあります。自分にはどの支払い方法が合っているか、要点をつかむことで、無駄のない保険加入を目指しましょう。
投稿者プロフィール
- ■損害保険大学課程専門コース認定
■2級ファイナンシャル・プランニング技能士