マイカーを購入する時に行う大切な手続きの一つに自動車保険の加入があります。
万が一の事故に備えて加入する必要があり、強制加入の「自賠責保険」と任意加入の「任意保険」に別れていますが、両者とも必須と言えるほど重要なので加入するのがおすすめです。
この記事では、自動車保険に初めて加入する方に向けて注意点や手続きの流れなど保険契約時に知っておくべき情報を解説します。また、ここ数年加入率が高くなっている、ダイレクト型(ネットで加入手続きをする)の自動車保険のメリットデメリットなども合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
自動車保険契約の際必要なもの
自動車保険を契約する時には、保険会社に申告しなければならない必要事項があります。
必要事項が記載されている書類は車検証と運転免許証です。また、契約内容により必要になる書類もあります。
以下で、解説していきます。
① 加入する自動車の車検証
保険の対象となる車を証明する為や、形式や型番など保険料の算出に、車検証が必要になります。
原本ではなくコピーを提出します。
保険料に影響する、安全装置(衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報システムなど)の情報などは車検証に記載されておらず、追加で質問される場合もあるので、車にどのような安全装備が搭載されているか、購入した販売店などで確認しておくことをお勧めします。
② 加入者の運転免許証
本人確認だけでなく、ゴールド免許割引のように免許証の色も保険料に影響するので、その証明の為にも必要になります。
【免許証の色】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
ゴールド免許と自動車保険の関係性
③ クレジットカード情報または銀行口座情報
保険料は、銀行振り込みやクレジットカードなどで支払います。
保険は保険会社が保険料の払い込みを確認した時点で契約が成立するので、
契約時に支払い方法に応じて必要なもの(現金など)や情報(口座番号やクレジットカード番号など)を用意しておきましょう。
④ 自動車保険加入申込書(代理店型の場合)
保険代理店(車を購入した自動車販売店など)で自動車保険に加入する場合は加入申し込み書が必要ですが、通常は車検証から作成して保険代理店で用意します。
氏名や住所などの個人情報のみを記載すれば完了です。
⑤ 現在の保険証券(他社から乗り換える場合)
新しい車に入れ替えるのと同時に保険会社を変更する場合などは、無事故割引の等級継承の為に現在加入している保険会社の証券が必要になるので、忘れずに用意しましょう。
【等級継承】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の等級は引き継げる?引き継ぐときのポイントと注意点
自動車保険の種類と特徴
自動車保険には強制加入の「自賠責保険」と任意加入の「任意保険」の2種類があり、任意保険には様々な特約があります。
ここでは、任意保険と自賠責保険の違いと特約について解説します。
任意保険と自賠責保険の違い
自動車保険は2種類あり、強制保険と言われる自賠責保険と任意保険と言われる自動車保険で分かれています。
自賠責保険は、公道を走る(登録された)車には加入が義務付けられています。ただ、補償される範囲も金額も十分とは言えません。それを補う補償として、任意保険があります。
一般的に「自動車保険」と言うのは任意保険のことを指します。
任意保険には基本の契約に付帯する、補償を充実するための様々な特約があります。
自動車保険の特約の選び方
自動車保険の特約とは自動車事故の幅広い補償や運転時の様々な危険や困りごとの解決を、基本の契約にオプションでプラスできる契約です。
特約は追加料金なしに自動的に基本契約に付帯される「ロードサービス特約」などと、追加で保険料を支払う必要がある「弁護士費用特約」などがあります。
また特約は保険会社により扱いの有無や保険料、特約内容の違いがあるので、ホームページや保険代理店の人に確認することが大切です。
特約は付ければ付けるほど保険料は高くなりますので、補償と保険料のバランスを考え付帯を検討しましょう。
ネット型と代理店型の違い
現代は、ネットで自動車保険を契約する人が増えています。
メディアでの広告も多く、保険料が安いことや、自宅で時間にとらわれずに契約することができるなどが人気の理由です。
そうは言っても、これまでのように車を購入した自動車販売店や保険を専業で販売する保険代理店で保険に加入する人も少なくはありません。
それぞれにメリットデメリットがあるのでご紹介します。
ネット型自動車保険とは?
ネット型の保険契約はダイレクト型とも言われ、一番の特徴は保険料が安いことです。
特に事故を起こしていない優良な保険契約者は驚くほど保険料が安くなる場合があります。
また、営業などの煩わしさが無いなど、自分のペースで契約ができることもネット型の特徴です。
ただ、初めて自動車保険を契約する人には、保険特有の言葉づかいや意味など分かりづらい部分もあり、調べるのが面倒くさいなどとよく聞かれます。また、契約する時に押し間違いなどにより誤った契約をしていまい修正に時間が掛かってしまったなどもネット型のデメリットと言えます。
代理店型の自動車保険とは?
代理店型は何と言っても対面での契約が基本なので、不明点などがあればその場で質問でき解決することができます。
また、車を購入した販売店が保険代理店の場合、車の購入と一緒に保険加入の手続きができるので加入忘れが無いなどのメリットがあります。保険代理店は、プロが対応するので、契約時の不安はもちろんですが、後々も様々な保険の相談に対応してもらえます。
ただ、やはりネット型に比べると保険料は割高になります。
保険料にメリットを感じてネット型を選ぶか、きめ細かいサービスや安心感で代理店型にするか、ネットなどの口コミなどを参考にするのも良い方法です。
【各社の口コミ】について詳しく知りたい方は、以下のコンテンツを参考にして下さい。
自動車保険加入者の口コミ
【Q&A】初めて自動車保険に加入する人のよくある質問
最後に保険加入時のよくある疑問をまとめてみました。
ご参考にしていただければと思います。
Q:初めて自動車保険に加入する場合の流れは?
A:購入する車が決まったら、保険料の見積もりを取ります。
代理店型で加入する場合は保険会社間の見積もりを取ることは少ないので、特約などの有無による保険内容によっての金額の違いを見積ってもらいます。
ネット型の場合は保険会社間で保険料に違いがあるため、同じ保険内容で複数の保険会社から見積もりを取ります。一括見積もりサービスの活用も便利です。
どこで保険に加入するかが決まれば、代理店型なら自動車販売店や保険の総合代理店の窓口で、ネット型なら保険会社のホームページから契約手続きを行います。
Q:自動車保険に加入するタイミングはいつがいい?
A:購入した車が納車される時には自動車保険の加入が済んでいなければなりません。そのため、車を購入する自動車販売店の登録が終わり車検証ができた時点で車検証の内容をコピーし保険会社との契約を進めます。
購入した車の販売店で保険の契約をする場合は納車時でも問題はありませんが、できれば納車時よりも先に販売店の窓口で保険の手続きを済ませておいたほうが安心です。
Q:自動車保険の保険料を安くする方法はある?
A:保険料を安くする一番の方法はネット型の保険会社で契約することです。また、運転する人を限定したり、年齢で制限したりする特約をつけると保険料を安くできます。
逆に必要のない特約を外してしまうのも保険料を安くする方法です。
しかし、保険内容を変更することで、補償される範囲を狭くしてしまうという点を十分理解しておく必要があります。
自動車保険の入り方まとめ
購入するマイカーが決まったら自動車保険をどこで加入するか検討が必要です。
保険料を安くしたいのであればネット型が、きめ細かいサービスや安心感を求めるなら代理店型がお勧めです。
それらを決めるには保険料の見積もりを取る必要もあります。同時に特約などの保険内容も検討を進めましょう。
どこで自動車保険を契約するかが決まれば、購入する車の車検証や免許証などの必要書類や情報を準備して、マイカーが納車されるまでに契約を済ませておくことが大切です。