自動車保険でいらない特約はあるの?それぞれの特徴をもとに解説

自動車保険は基本の補償に、特約と言われる加入者がオプションで選択することのできる補償があります。この特約をプラスすることで、自動車事故だけでなく、広くカーライフに付随する様々なリスクに対応することができます。
しかし、特約の中には別の保険でカバー出来るものや、余り効果がない特約などがあり、不要な特約のために保険料を支払っている!という事もあります。

この記事では、代表的な自動車保険の特約をご紹介しながら、実際にどのようなメリットがあるのか、不要な特約はあるのかを解説します。

自動車保険の代表的な特約

自動車保険には様々な特約があります。
以下で紹介する特約は、費用対効果が高く付帯されることの多い特約です。

ご自身が加入する自動車保険の特約の見直しに活用してみてください。

弁護士費用特約

「もらい事故」のように自分に全く責任の無い事故が起こった場合は、加入している保険会社は相手に対して示談交渉はしてくれません。万が一、事故の相手が自動車保険に加入していなかったりすると事故の補償を払ってもらえないなど、様々な問題が起こります。

そのような時に、「弁護士費用特約」を付帯していると、加入している保険会社に連絡することで、相手との交渉を弁護士に頼む費用が補償されます。

車両新価特約(新車特約)

新車の購入時に車両保険と一緒に付帯しておきたい特約です。
全損(修理ができない、修理費が車の時価額を超えてしまう状態)や修理費が新車購入額の50%以上かかる場合に、この特約を付帯していれば、新車の購入額(新車の保険金額)を限度に保険金が支払われます。

ただし、この特約には初年度登録から61か月以内など補償の対象の条件が保険会社により若干の違いがあるので、契約時には確認が必要です。

車両全損修理時特約

長く乗っている愛着のあるマイカーに車両保険と一緒に付帯しておきたい特約です。
この特約を付帯することで、事故時に車の修理費用の補償を上乗せできます。

修理費用が車両の時価額を超えた場合に、超過した分の修理費用が補償(上限50万円)されます。

ファミリーバイク特約

原付バイクに乗る人にはメリットが高い特約です。この特約を付帯することで、家族が所有するすべての原付バイク(125㏄以下の原動機付自転車)が補償の対象になります。

台数の制限はなく、基本契約の自動車保険に付帯されている、「運転者限定」や「年齢条件」の特約は原付バイクの補償に影響を与えないので、未成年者の子供が原付バイクの免許を取得した場合などに、追加で保険契約を行う必要がないため非常に役に立つ特約です。

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【ファミリーバイク特約】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険でファミリーバイク特約を安く抑えるポイント

車両積載動産特約

積んでいたスノーボードが自動車事故で破損してしまったなど、事故が要因で⾃動⾞の室内・トランク内などに積んである動産(カバンやパソコン、カメラなど)に⽣じた損害に対して、補償される特約です。

注意点として、盗難も補償の対象ですが契約している自動車本体が盗難にあったときに限り補償の対象になります。いわゆる⾞上狙いなど積載中の動産のみの盗難は補償の対象外になります。

補償される金額の上限は保険会社によって違いがありますが、10万円から50万円の間で設定されています。

個人賠償責任特約

自動車保険の特約に限らず火災保険やクレジットカードに自動付帯されるなど保険と名の付くところで目にすることが多い特約です。

「買い物中に店の商品を誤って落として破損させてしまった」
「アパート住まいで洗濯中、洗濯機のホースが排水溝から抜けているのに気づかず下の階の部屋を水浸しにしてしまった」など、日常生活で誤って他人にケガを負わせてしまったり、財物を壊してしまうなどの賠償責任を負った時の費用を補償することができます。

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【その他特約の「自転車特約」】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の自転車特約とは?家族も補償される?詳しく解説

付けるべき特約といらない特約

上記特約の特徴を踏まえた上で、実際の契約状況などから特約の重要度を解説します。

付けるべき特約

自動車事故の問題点にフォーカスした非常に優れた特約と言えます。
付帯することを強くお勧めします。

「弁護士費用特約」と「車両新価特約」

統計によると自動車事故の内、3割は「もらい事故」と言われます。
そのことからも、「弁護士費用特約」の必要があると言えます。

最近の車は様々な装置が搭載されているため、車両の損害事故が起こると修理代金が高額になることが多々あります。
そのような時のためにも「車両新価特約」は助かる特約です。

余裕があれば付けた方が良い特約

誰もが必要な補償ではないけれども、マイカーの形態や使用状況によっては、付帯しておくと安心な特約です。

「車両全損修理時特約」と「車両積載動産特約」

古いけれどプレミアムが付いているような車を所有している人にはメリットが高いのが「車両全損修理時特約」です。週末にキャンプなどのアウトドアスポーツを楽しむために沢山の荷物を車に積んで出かけることが多い人にお勧めするのが「車両積載動産特約」です。

いらない特約

いらない特約と言うと聞こえが悪いですが、必要の無い人が多いのも確かな特約です。

「ファミリーバイク特約」と「個人賠償責任特約」

原付バイクを家族の誰も所有していなければ必要性が無いのが「ファミリーバイク特約」です。

補償の内容としては日常生活を送るうえで誰もが必要といえる特約ですが、様々な保険に付帯されることが多く、重複した契約が多く見受けられるのが「個人賠償責任特約」です。

クレジットカードなどに付帯されている補償も含め重複している契約がないかを確認してみることをお勧めします。

自動車保険のいらない特約まとめ

自動車保険を契約する時にどのような特約を付帯するかで悩む人は多いと思います。
そのような時は保険会社などのホームページなどを参考に、特約の内容や特徴を調べたり、見比べたり、見積もりを取ったりして、自分のカーライフに見合った特約を探してみます。
車の販売店や専業の保険代理店などに相談してみるのもお勧めできる良い方法です。

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