通知義務とは
通知義務とは、自動車保険の告知義務のうち、変化があると危険の増減に大きく影響する内容を報告する義務のことを意味します。
契約期間途中であっても、契約している車両の用途車種を変更した場合や使用目的を変更した場合には速やかに保険会社側へ連絡しましょう。
自動車保険は保険料を決定し補償が発生した時の対象者を把握するために、契約者・記名被保険者・車両の属性について正確に情報を提供するように求めています。
これを「告知義務」と呼んでいます。
そして、自動車保険には「通知義務」もあります。
では、通知義務とは一体どのようなものでしょうか。
通知義務とは、告知義務のうち危険の増減に影響する可能性があるもの!を意味します。
契約当初に伝えている告知義務の内容が、契約期間の途中に変更となる場合があります。
よくあるケースとしては「使用目的の変更」です。
契約期間中に自動車を通勤・通学を始めたことによりレジャーから目的が変更になること!等が挙げられます。
事故の際に使用目的の変更漏れが発覚すると、通知義務違反となる可能性があるので注意しましょう。
【使用目的】について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にして下さい。
自動車保険の見直しのタイミング・ポイント
通知義務に該当するもの
自動車保険を契約する際にはさまざまな情報を保険会社側に伝える必要がありますが、告知義務に該当するものとはどんな内容でしょうか。
通知義務に該当する項目は以下のとおりです。
- 契約している車両の用途車種や登録番号などに変更があった場合(車両入替等)
- 契約している車両の使用目的の変更
(契約期間中に車両を業務使用に変更したケースなどが該当します)
通知義務はないが、連絡すべきもの
自動車保険は契約期間中に引っ越しや運転年齢条件を変更するなど、さまざまな変更が生じる可能性があります。ご自身で変更内容を保険会社側に通知しない限り、保険会社は契約内容に変更点があったことを把握できません。
そのため告知義務・通知義務には該当しなくても以下のような変更が起きた場合には異動手続き(契約内容を変更すること)を行いましょう。
【1.住所や氏名の変更】
引っ越しや婚姻などにより住所・氏名が変わったら遅延なく届けます。
【2.契約車両の価値に大きな変動があった場合】
新車で契約した際に搭載した装備は車両保険金額に影響しています。
破棄や売却などによってこうした設備を取り外した場合には保険金額にも影響しますので、保険会社側に連絡します。
【3.特約の追加や削除】
契約期間の途中に特約に関心を持った場合は途中で付帯することができます。
また、家族と契約内容の重複があった場合には契約期間の途中であっても外すことができます。
こうした変更についても告知義務・通知義務に該当はしませんが申告してください。
通知義務や変更点の報告が遅れるデメリットとは
通知義務をはじめとする変更点の報告が遅れてしまった場合にはどんなデメリットがあるでしょうか。
車両入替など重大な変更が起きているにもかかわらず変更をしないまま事故が起きてしまうと、保険会社側が把握している車両と現在の車両が異なり、補償が適用されない可能性があります。
補償内容を正しい状態にしておくためにも、契約内容に変更があったら迅速に報告しましょう。