「7月10日はオイルフィルターの日と知ったけど、そもそもどのようなもの?」
「オイルフィルターの役割や交換頻度について教えてほしい」
大切な愛車を維持・管理していく場合にはさまざまな備品のメンテナンスが必要となり、その1つに「オイルフィルター」も挙げられます。
では、オイルフィルターにはどのような役割があり、交換は必要なものなのでしょうか。
本記事では、その具体的な役割や適切な交換頻度について、自動車保険STATIONが独自に実施したアンケート調査を交えながら詳しく解説します。
この記事のまとめ
1オイルフィルターはエンジンオイル内の不純物を除去する重要部品で、交換を怠ると故障の原因になる。
2交換目安は「走行距離10,000km・1年・オイル交換2回に1回」のいずれか早いタイミング。
3費用目安は依頼先で異なり、ディーラー4,000〜10,000円、カー用品店・整備工場2,500〜6,000円ほど。
4独自調査では約4割が役割を理解しておらず、夏のドライブ前は点検と自動車保険の確認も重要。
オイルフィルターとは?エンジンを守る役割を解説
オイルフィルターとは、エンジンオイルに含まれる不純物を除去する重要な部品です。車やバイクはエンジンを用いて駆動します。
自動車のエンジンは、燃料(ガソリンやディーゼル)がシリンダー内で燃焼し、その爆発力によるエネルギーをピストンの上下運動に変換し、やがてクランクシャフトの回転へと伝わることで車を走らせる動力を生み出しています。
では、オイルフィルターの役割とはどのようなものでしょうか。本章で詳しく解説します。
オイルフィルターは不純物を除去する重要部品
エンジンオイルはエンジン内で潤滑、清浄、防錆や冷却の重要な役割を担っています。しかし、継続して車やバイクを稼働していると、エンジンオイルの中には金属の粉や燃料の燃えカスなどが混入します。
オイルフィルターはこれら不純物を除去し、オイルを清潔に保つ重要部品です。
定期的なオイルとフィルター交換により、エンジン性能を維持し、故障を防ぐことができます。
なぜオイルフィルターの交換が必要なのか
車やバイクは走行距離が増えていくと、稼働率の上昇とともにおのずとオイルフィルターにも汚れが溜まるようになります。
すると、ろ過の機能が落ちてしまうためエンジンオイルも汚れが増えてしまうようになり、エンジンオイルが持つ機能が低下してしまうのです。
交換しないとどうなる?放置するリスク
オイルフィルターを交換しないとエンジン本体にも負担がかかるようになるため、車やバイクの車体にも大きなダメージとなります。
オイルフィルターを交換せずにいると、内部に滞留した約200〜500mlの古いオイルが、新しいオイル全体の約7〜10%を汚染してしまうとされます。
新しいオイルと汚れたオイルが混ざることで劣化が早まり、本来の潤滑・洗浄性能が低下する原因となるため注意が必要です。
参考:日本フィルターエレメント工業会
オイルフィルターの交換時期・頻度の目安
オイルフィルターは定期的な点検が必要ですが、どのぐらいの時期・頻度で交換すべきでしょうか。知っておきたい具体的な基準を以下にまとめました。
交換の目安は走行距離・期間・オイル交換回数です。 基本的には、これら3つのうち、いずれかに該当するタイミングで交換することをおすすめします。
- 走行距離: 約10,000km程度
- 期間: 約1年
- 回数: エンジンオイル交換 2回に1回
インターネット上の情報には上記よりも早い頻度で交換をおすすめする情報もありますが、JAFが推奨しているエンジンオイルの交換頻度を目安にフィルター交換時期を算出しています。
参考:JAF [Q]エンジンオイルの交換時期は、どのように判断するのですか?
ターボ車・シビアコンディションは早めの交換を
ターボ車やシビアコンディション(悪路走行、山道、短距離走行が多いなど)に日常的に走行している場合はエンジンへの負荷が高いため、上記よりも早いタイミングでの交換が推奨されます。
オイルフィルターの交換時期については、車種によっても異なるため注意しましょう。
交換時期の確認方法(ステッカー・走行距離)
オイルフィルターはエンジンの内部(または下部)に取り付けられているため、「運転していて、見た目や体感で寿命や変化に気付くこと」は難しいでしょう。そのため、定期的な交換が欠かせません。
トラブルが起きてからでは遅いため、オイルフィルターは体感の変化を待つのではなく、「前回の交換日や走行距離が記載されたステッカー(運転席のドア付近やフロントガラスに貼られることが多いもの)」を確認して、定期的に交換することが大切です。
オイルフィルターの交換費用はどれくらい?
オイルフィルターの交換には、「部品代」と「工賃(作業代)」がかかります。また、基本的にはオイル交換と同時に行うため注意が必要です。本章では交換費用や依頼先による費用の違いを解説します。
部品代・工賃の目安
部品代・工賃の目安は以下です。
| 費用の目安 | 備考 | 部品代 (本体) | 約1,000円 〜 3,000円 | 軽自動車は安く、大排気量車や外車は高め |
|---|---|---|
| 工賃 (作業代) | 約1,000円 〜 2,500円 | 依頼するお店によって異なります |
| 合計目安 | 約2,000円 〜 5,500円 | ※オイル自体の代金は除く |
エンジンオイルやオイルフィルターの交換は車種によっても異なりますが一般的に30分程度を想定していれば完了します。
あらかじめ予約の上で訪問されることがおすすめです。
依頼先による違い(ディーラー・カー用品店・整備工場)
オイルフィルターの交換をプロに依頼する場合、費用や受けられるサービスの特徴は依頼先によって異なります。
| 主な依頼先 | 費用目安 (本体代+工賃) | 備考 | ディーラー | 4,000円〜10,000円前後 | 純正部品を使用するため信頼性が高く、車種ごとの専門知識が豊富です。 ただし、工賃が高めに設定されていることも多く、費用は最も高くなる傾向にあります。 |
|---|---|---|
| カー用品店・一部のガソリンスタンド | 2,500円〜6,000円前後 | 純正相当の社外品や高機能フィルターなど、豊富な選択肢から選べます。 店舗の会員特典やアプリ割引を利用することで、工賃を安く抑えやすいのが魅力です。 |
| 整備工場 | 2,500円〜5,000円前後 | 地域密着型の工場が多く、柔軟に対応してもらえるのがメリットです。 工賃設定は比較的良心的ですが、事前予約が必要なケースが多いでしょう。 |
自分で交換する場合の費用と手順
自分で交換する場合、かかる費用は「消耗品代のみ」となるため、1回あたり1,000円 〜 2,500円程度に抑えられます。 作業時はケガのおそれがあるため、ジャッキスタンドなどを使用して車両を固定した上で開始しましょう。
オイルフィルターの交換手順は以下です。
②古いエンジンオイルを抜き取る
③オイルフィルターレンチで古いフィルターを外す
④新しいフィルターのOリングにオイルを塗り、取り付ける
⑤エンジンオイルを規定量入れ、オイル漏れがないか確認する
ただし、オイルフィルターの種類によって上記工程とは異なる手順となるほか、フィルターレンチが必要です。あらかじめご自身のオイルフィルターの種類を確認しましょう。
オイルフィルターの種類と選び方
オイルフィルターは、車種ごとに適合する製品が異なるため、交換時には種類や適合性を確認して選ぶことが大切です。本章ではオイルフィルターの種類や選び方を解説します。
3つのオイルフィルターの種類
オイルフィルターには主に3つの種類があります。
1.フルフロータイプ
一般車に多いオイルの全量(フルフロー)を、1つのフィルターに通過させてろ過してからエンジン内へ循環する方式です。万が一フィルターが詰まった時のために、内部に安全弁(バイパスバルブ)が備わっており、エンジンを守る構造になっています。
2.フルフロー・バイパス併用型
ディーゼル車などに多いフルフロータイプと、フィルターのサブの役割を果たすバイパスフィルターと併用するタイプです。2つの異なる方式を併用することで、細かな汚れを逃がしにくくするものです。
3.コンビネーション型
上記で紹介した「フルフロー・バイパス併用型」の機能を、一つのカートリッジの中に凝縮させたタイプです。構造は複雑ですが交換しやすいというメリットがあります。
純正品と社外品の違い・適合品番の調べ方
純正品は自動車メーカーが指定する製品で、品質や適合性に優れています。社外品はさまざまなメーカーから販売されており、価格が安いものや性能を重視したものなど選択肢が豊富です。
ただし、適合しない製品を使用すると不具合の原因になるため注意が必要です。適合品番は車検証に記載された車種・型式・年式を基に、メーカーの適合表や販売店の検索サービスで確認できます。
購入前には必ず適合品番を確認し、安心して使用できる製品を選びましょう。
7月10日はオイルフィルターの日
車のエンジンを長持ちさせるために欠かせない「オイルフィルター」は普段は目立たない部品ですが、エンジンにとってもエンジンオイルにとっても非常に重要な役割を持っています。
定期的な交換を忘れないためにも、7月10日が「オイルフィルター」の日であることをきっかけに、今一度点検漏れがないか確認しましょう。そこで、本章では7月10日がオイルフィルターの日である理由を中心に解説します。
7月10日がオイルフィルターの日である理由
7月10日が「オイルフィルターの日」とされている背景には、ユニークな理由があります。
7月10日の数字である「710」を180度反転させると、英単語のOILに見えます。こうした語呂合わせから、日本フィルターエレメント工業会が2019年度より制定したのです。
7月は本格的な夏休みや、お盆の長距離ドライブを控える時期です。過酷な夏の暑さはエンジンにも大きな負担がかかるため、「その前にオイルやフィルターをしっかり点検・交換しよう!」という啓発の意味も込められています。
参考:日本フィルターエレメント工業会
夏のドライブ前に点検・交換をすすめる理由
夏は気温の上昇により、車に大きな負担がかかる季節です。例えば、バッテリーはエアコンの使用によって消耗しやすくなり、「夏のバッテリー上がり」を引き起こす原因になります。
また、冷却系統に不具合があるとエンジンの温度が上昇し、オーバーヒートにつながるおそれもあります。
こうしたトラブルを防ぐためには、出発前にバッテリーやエンジンオイル、冷却水、タイヤの状態などを点検することが大切です。不安がある場合は整備工場やカー用品店でプロによる点検を受けることで、より安心してドライブを楽しめます。安全で快適な夏のドライブのために、事前の点検・交換を心がけましょう。
【独自調査】車の維持費・メンテナンスに関するユーザーの本音
自動車保険STATIONでは、自家用車を所有している方を対象に、車の維持費やメンテナンスについて独自の調査を行いました。
その結果、見えてきたのは2026年現在の社会情勢などを受けたリアルな悩みです。
本章では独自調査を基にした車の維持費やメンテナンス費用に関する率直な意見を紹介します。
ライフスタイルに関するアンケート
2026年6月9日~6月10日
自家用車(軽自動車含む)を所有し、月に1回以上運転する人
500名(男性343名、女性157名)
約6割がオイルフィルターの役割を理解、記念日認知は5.6%
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オイル交換と同時に意識したい「オイルフィルター」の認知度調査では、興味深い結果が出ています。
役割を正しく理解している層は全体の約6割です。そのうち、「役割を理解し、7月10日の『オイルフィルターの日』まで完璧に知っている」と答えたユーザーは5.6%(28名)でした。
最も多かったのは「役割は知っているが記念日は知らない」の51.2%(256名)で、オイルフィルターにおける実用的な知識としての認知の高さが伺えます。
一方で、「名前は聞いたことがあるが詳しくは知らない」が29.4%(147名)、「名前も役割も全く知らない」も13.8%(69名)に上り、約4割がオイルフィルターの役割を認識していない可能性が明らかとなりました。
オイルフィルターは、エンジン内のゴミをろ過する重要なパーツ。劣化すると、先ほど解説した『エンジントラブル』に直結するため、7月10日の記念日を機に、愛車の状態を見直すことがおすすめです。
65%が定期的に交換、一方で「未交換」層も16.2%
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オイルフィルターの交換時期に関する調査では、全体の65%が定期的に交換していることがわかりました。内訳は「半年〜1年以内に交換」が38.0%(190名)で最多、次いで「半年以内に交換」が27.0%(135名)となり、多くのドライバーが定期的な交換を意識しています。
「1年以上交換していない・覚えていない」が18.8%(94名)、「一度も交換したことがない」というリスクの高い層も16.2%(81名)存在しています。
物価高の影響でメンテナンス費用に負担感が増加
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本調査(2026年6月実施)において、自動車保有者500名を対象としたオリジナルアンケートの結果、84%以上が物価高の影響を受けていることが明らかになりました。
具体的には、「かなり影響している」と答えた35.6%(178名)は点検回数を減らすなど積極的な節約行動を取っており、「やや影響している」として費用面で意識の変化を感じていると答えた方も48.4%(242名)に上りました。
車の維持費に欠かせないガソリン代や部品代、工賃、保険料の値上げが、自動車の維持費やメンテナンス予算に直結している様子がうかがえます。
一方、「影響していない」と答えたのはわずか16%(80名)です。この結果から、現在の物価高は多くの車所有者の維持管理方針に大きな影響を与えており、今後の車のメンテナンス市場全体にも波及する可能性があります。
約3割がメンテナンス不足の傾向
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愛車のメンテナンス頻度に関する調査では、「半年に1回以上」が36.6%(183名)で最多となり、定期的な点検を心がけている層が一定数いることが判明しています。
「1年に1回程度」の30.8%(154名)を合わせると、全体の約7割が年1回以上のペースで愛車をケアしています。
しかし、「1年半〜2年に1回程度」が13.0%(65名)、「ほぼしない」も19.6%(98名)に上り、約3割がメンテナンス不足の傾向にあると考えられます。
夏のロングドライブ前にチェックしたい4つの備え
夏のドライブは猛暑や突然の雷雨の中を走行する必要があり、いつも以上にトラブルに遭いやすい環境です。
事前のちょっとした確認が、万が一の事態を防ぐ効果があります。そこで、ドライブの出発前に必ずチェックしておきたい「4つの備え」をまとめました。
1.バッテリーの状態を確認する
夏のドライブで最も発生しやすいトラブルが「バッテリー上がり」です。夏場は車内を冷やすためにエアコンをフル稼働させるため、想像以上にバッテリーを激しく消費します。
特に「渋滞にはまってノロノロ運転が続くとき」は要注意です。エンジンの回転数が上がらず発電量が落ちる一方で、エアコンの消費電力は最大になるため、バッテリーに大きな負荷がかかります。
真夏のロングドライブの前には、かかりつけの販売店やガソリンスタンド、カー用品店などで、バッテリーの電圧や劣化具合を事前に測定してもらいましょう。
一般的にバッテリーの寿命は2〜3年と言われているため、前回の交換から時期が経っている場合は早めの交換が安心です。
2. エンジンオイル・オイルフィルターを点検する
「エンジントラブルやオーバーヒート」も、夏の長距離移動で警戒すべきトラブルです。これを防ぐ鍵を握るのが、エンジンオイルと「オイルフィルター(エレメント)」のコンディションです。
オイルが黒くドロドロに汚れていないか、量が減っていないかを点検しましょう。フィルターが目詰まりすると、汚れたオイルがそのままエンジン内を循環してしまうため、先に触れたように定期的な交換が欠かせません。
オイルフィルターとエレメント(オイルエレメント)は同じものとして考えて問題ありません。厳密にはオイルフィルターは役割を果たすパーツ全体を指し、エレメントはろ過紙の部分を意味します。
3. 自動車保険の「ロードサービス」を確認する
どれだけ万全に点検していても、パンクや突然の故障といった不測の事態は起こり得ます。
そんな時にパニックにならないよう、自動車保険(任意保険)に付帯している「ロードサービス」の内容を事前に確認しておきましょう。
保険会社の緊急連絡先や、証券番号をすぐに確認できるよう、保険証券の情報をスマホに登録したり、印刷をしてダッシュボード内などに保管します。
また、「レッカー移動は何キロまで無料か」「帰宅困難になった場合の宿泊費や交通費のサポートはあるか」といった特約内容も見ておくと、いざという時の自己負担を減らせます。
自動車保険会社によってロードサービスの内容は異なるため注意しましょう。JAFなど、自動車保険以外のロードサービスへの加入で備えておくこともおすすめです。
4. 運転者の限定・年齢条件を確認する
長距離ドライブでは、家族や友人と交代しながら運転するケースが増えます。ここで盲点となりやすいのが、自動車保険の「運転者限定特約」や「年齢条件」です。
例として、普段は「本人・配偶者限定」や「30歳以上補償」にしている場合、交代した方が補償対象外の場合、万が一の事故の際に保険金が支払われない可能性があります。
交代する可能性がある人の年齢や関係性をカバーできているか、必ず出発前に補償内容を確認してください。補償内容は異動と呼ばれる手続きで気軽に変更できるほか、旅行の期間だけスマホ等から「1日自動車保険」に加入するなどの対策でカバーすることも可能です。
まとめ|「オイルフィルターの日」を機に愛車を点検しよう
今回の独自調査では、物価高の影響を感じながらも多くのドライバーが定期的なメンテナンスを継続していることが明らかになりました。しかし、約3割がメンテナンス不足の傾向にあり、オイルフィルターの役割を認識していない方も約4割存在するという課題も浮き彫りになっています。大切な愛車のトラブルを防ぐためにも、メンテナンスは欠かさないことが大切です。
エンジンを守る縁の下の力持ちとも言えるオイルフィルターは、目立たない部品でありながら、エンジン性能の維持と故障防止に欠かせない重要な部品です。特に夏は猛暑によるエンジンへの負荷が高まるため、長距離ドライブを前にメンテナンスをしましょう。
また、万が一のトラブルに備えて、自動車保険についても確認しておくことが大切です。7月10日の「オイルフィルターの日」は、普段は後回しになりがちな愛車のメンテナンスを見直す絶好の機会です。夏本番を迎える前に、各部品や自動車保険を確認し、安心・安全なカーライフを送りましょう。
オイルフィルターに関するよくあるご質問
投稿者プロフィール
- 経歴:大手損害保険会社に勤務後、弁護士事務所で秘書として交通事故訴訟の調査に従事





