1日800円から加入可能な1DAY保険(ワンデイ保険)

「急に車を運転することになったけど、もしもの事故が心配」
「借りた車で事故があっても、持ち主の保険を使うのは気がひける」
このような悩みをお持ちではありませんか?

1日だけ運転する人には、「1DAY保険」があります。1DAY保険なら、必要な時に手軽に加入でき、保険料も手頃です。

この記事では、1DAY保険の特徴や補償内容、メリットとデメリットから加入方法まで、1DAY保険を詳しく解説します。

1DAY保険を上手に活用することで、もしもの事故の備えができるだけでなく、保険料の無駄を省いて賢い選択ができるでしょう。

この記事をまとめると

  • 1DAY保険は、24時間単位で自動車保険に加入できる
  • 車を持っていない人や一時的に車を借りる人でも契約可能
  • エコノミー、スタンダード、プレミアムの3つのプランがある
  • 1日800円からと保険料がリーズナブル
  • 申し込みは、スマホやセブン-イレブンで簡単に行える

1DAY(ワンデイ保険)保険とは?

1DAY保険は、24時間単位で加入できる自動車保険です。

複数ある1日単位で加入できる自動車保険の中で、1DAY保険は三井住友海上保険が提供している保険です。

1DAY保険の特徴と仕組み

1DAY保険は、主に次のような特徴を持っています。

  • 自分の車を持っていない人が、借りた車を運転する際に活用できる
  • 通常の自動車保険と同等の補償を受けられる
  • スマホやコンビニから申し込んで、すぐに補償を開始できる

1DAY保険は、車を持っておらず、自動車保険に加入していない人でも、必要な分だけ手軽に保険に加入できるのが魅力の一つです。

一般的な自動車保険は1年間単位での契約が基本ですが、1DAY保険は24時間単位での加入が可能です。

しかも、スマホやコンビニから簡単に申し込めるので、急に車を運転する必要が出た際にも、すぐに対応できます。

また、料金体系が24時間単位の定額制になっているのも特徴の一つです。
一般的な自動車保険で保険料を決める要素となる「運転者の年齢」や「等級」、「車の種類」などは、1DAY保険の保険料に関係ありません。保険期間と補償内容で保険料が決まります。

1DAY保険は補償内容ごとに3つのプランを用意しています。シンプルな保険設計のため、選びやすいのもポイントです。

プランエコノミースタンダードプレミアム
保険料(24時間)800円1,000円2,500円
対人◯無制限◯無制限◯無制限
対物◯無制限・免責5万円◯無制限◯無制限
自分・同乗者の補償
車両◯免責15万円

参考:三井住友海上保険|1DAY保険の契約プラン・保険料・割引をもとに作成(以下、同)

1DAY保険の対象自動車

1DAY保険は、基本的に借りた車を補償の対象とする保険です。
ただし、補償の対象とならない車もあるため、条件をよく理解しておきましょう。

1日自動車保険の対象となる車種

1日自動車保険の対象となる車種は以下の通りです。

  • 自家用普通乗用車(3ナンバー)
  • 自家用小型乗用車(5または7ナンバー)
  • 自家用軽四輪乗用車(5または7ナンバー)

一般的な乗用車であれば、1日自動車保険の対象となります。
ただし、対象とならない車両もあるので注意が必要です。

1日自動車保険の対象とならない車両

以下の車両は、1日自動車保険の対象となりません。

  • 運転者本人、その配偶者、または運転者本人が役員となっている法人が所有する車両
  • レンタカー(カーシェアリングを含む)
  • 営業用の車両
  • 車検切れの車両や登録を抹消している車両

自分自身や配偶者の車は他人の車とならないため、1DAY保険の対象外となります。

親子間での車の貸し借りについて

子どもが親の車を借りる場合や、親が子どもの車を借りる場合は、同居しているかどうかにかかわらず、1日自動車保険の補償対象となります。

加入時の注意点

1日自動車保険に加入する際は、借りる車両の車検証をよく確認し、対象となる車両であることを確認しましょう。また、1日自動車保険の補償は「運転中の事故」が対象であり、駐車中や停車中の事故、盗難は対象外となる点にも注意が必要です。

1DAY保険の利用に適したケース

以下のようなケースでは、1DAY保険の利用がおすすめです。

  • 実家に帰省中、親の車を運転することがある
  • 急遽、知人の車を運転することになった
  • 友人の車を借りて旅行に行く

車を所有しておらず、自動車保険に加入していない人が他人の車を借りて運転する場合は、1DAY保険の利用を検討しましょう。

急に運転することになっても、スマホやコンビニなどで加入でき、すぐに補償を開始できます。

1DAY保険のメリットとデメリット

1DAY保険には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。それぞれを知ることで、1DAY保険を深く理解できるでしょう。

1DAY保険のメリット

1DAY保険には、次のようなメリットがあります。

  • 24時間単位で加入できる
  • 1日800円からと割安な保険料
  • セブン-イレブンで申し込める

1DAY保険は、24時間単位の補償となっており、必要な時にすぐに契約できるのが大きな特徴です。24時間800円からと割安な保険料で、一般的な自動車保険と同じような補償が受けられます。

スマホや全国のセブン-イレブンでも加入手続きできるのが、1DAY保険の魅力の一つです。コンビニでも手続きができるため、出先で急に車を運転する必要があってもすぐに手続きできます。

1DAY保険のデメリットと注意点

1DAY保険には、次のようなデメリットや注意点があります。

  • 継続利用すると保険料が割高になる
  • 補償内容を自由に変更できない
  • 車両補償をつける場合は1週間前に申し込みが必要

1DAY保険は24時間800円からと割安な保険料ですが、何日も継続して利用すると、通常の自動車保険に比べて保険料が割高になる可能性があります。1DAY保険は、あくまで緊急時のためにある、便利な選択肢だと考えておくのがよいでしょう。

また、1DAY保険には3つのプランが用意されており、そのプラン内容をカスタマイズすることはできません。3つのプランからしか選べませんが、その分シンプルで選びやすいとも言えるでしょう。

1DAY保険は加入手続きをすれば、すぐに補償を開始できます。しかし、車両補償をつけたプランのみ、補償開始1週間前までの申し込みが必要です。車両補償が必要な場合は、早めに申し込み手続きを済ませておきましょう。

1DAY保険の補償内容と料金

1DAY保険のプランごとの補償内容や保険料を詳しく解説します。

1DAY保険の契約プランと料金

三井住友海上の1DAY保険には、次の3つの契約プランがあります。

プランエコノミースタンダードプレミアム
保険料(24時間)800円1,000円2,500円
補償内容対人◯無制限◯無制限◯無制限
対物◯無制限・免責5万円◯無制限◯無制限
自分・同乗者の補償
車両
(限度額300万円)
◯免責15万円
その他特約  弁護士費用特約
利用可能日申し込み当日申し込み手続きをした日から8日目以降
加入方法スマホ・コンビニ(セブン-イレブン)

プランによって補償内容が異なり、料金は24時間単位の定額制です。利用日数に応じた保険料を払うため、無駄なく自動車保険に加入できます。

1DAY保険の補償内容

三井住友海上の1DAY保険では、充実した補償内容が魅力です。主な補償内容を解説します。

相手への補償(対人・対物・対物超過修理費用特約)

事故の相手側への補償として、対人賠償と対物賠償が基本補償に含まれます。保険金額はそれぞれ無制限です。ただし、エコノミープランのみ、対物賠償に5万円の免責金額(自己負担金額)が設定されています。

さらに、対物事故で相手の車の修理費用が時価額を超えた場合、その超えた分を最大50万円まで補償する対物超過修理費用特約がすべてのプランに自動付帯されています。

自分と同乗者の補償(搭乗者傷害特約・自損傷害保険)

自分自身と同乗者のケガを補償する搭乗者傷害特約と、自損事故の場合の補償である自損傷害保険もすべてのプランに付帯されています。搭乗者傷害の死亡・後遺障害保険金額は1,000万円、入通院一時金は入通院日数が5日未満なら1万円、5日以上は10万円です。

借りた車への補償(車両復旧費用保険)

プレミアムプランでは、事故により借りた車に損害が発生した場合の修理費用や、代わりの車の購入費用を最大300万円まで補償する車両復旧費用保険が付帯されています。ただし、15万円の免責金額が設定されているため注意が必要です。事故の際は、15万円を自己負担し、超過分が保険で支払われます。

ロードサービス(緊急時サービス費用保険)

1DAY保険は、すべてのプランにロードサービスがついています。事故や故障によって走行不能となった場合、修理工場へ車を運ぶレッカー費用や修理後に引き取りに行く費用などを補償します。また、ガス欠やパンク時のタイヤ交換など、応急修理にも対応してくれます。

1DAY保険の割引制度

三井住友海上の1DAY保険には、複数の割引制度があります。いずれも他社にはない独自制度なので、1日単位の自動車保険を選ぶ際の検討材料にしてください。

2回目から割引になる

1DAY保険を2回以上利用すると、2回目から保険料が割引されます。

エコノミープランの場合、24時間で800円のところ、2回目以降の利用なら24時間770円に割引されます。同様に、スタンダードプランでは1,000円が2回目以降970円、プレミアムプランは2,500円が2,400円に割引されます。

たとえば、1度の申し込みで2日間(48時間)契約した場合でも、2日目の保険料に割引が適用されます。1DAY保険はリピートして使う方ほどお得になる仕組みです。

1DAYマイレージ割引

1DAYマイレージ割引は、1DAY保険の利用実績に応じて、将来自動車保険に加入する際の保険料が割引される制度です。1DAY保険を一定回数以上利用し、かつ無事故であれば、後々自動車保険を新たに契約する際に割引が適用されます。

割引率は、1DAY保険の利用回数と、新たに契約する自動車保険の等級(6等級か7等級か)によって変動します。具体的な割引率は以下の通りです。

1DAY保険の利用回数新規6等級の割引率新規7等級の割引率
5回以上9回以下8%2%
10回以上19回以下15%4%
20回以上20%5%

2人以上で運転する場合

1DAY保険では、借りた車を複数人で運転する場合にも対応しています。

契約者本人(記名被保険者)以外の運転者(指定被保険者)を同じ保険料で3人まで追加登録することが可能です。具体的な保険料は下の表のとおりです。

プラン運転者1人の場合1~3人追加の場合;
エコノミープラン800円+320円
スタンダードプラン1,000円+400円
プレミアムプラン2,500円+1,000円

たとえば、エコノミープランで運転者が1人の場合、保険料は800円ですが、指定被保険者を1〜3人追加すると追加料金は320円となります。つまり、運転者が合計2〜4人の場合の保険料は1,120円となるのです。

複数人で運転する予定があれば、指定被保険者の追加登録を検討してみてください。少し保険料は高くなりますが、それぞれで保険に加入するよりお得です。

もし、無登録の人が運転して事故を起こしてしまうと、保険が適用されないこともあるため注意しましょう。

1DAY保険の加入方法

1DAY保険は、加入手続きの手軽さが魅力です。スマホとコンビニ(セブン-イレブン)、それぞれの加入方法について解説します。

スマホでの加入手続き方法

スマホで三井住友海上のWebサイトにアクセスし、1DAY保険の「スマホでお申し込み」をタップします。お客さま情報を登録した後、プランを選んで契約を申し込む流れです。最後に契約手続き完了メールで契約の成立を確認してください。

なお、スマホで手続きした契約の保険料は、携帯電話料金に合算して請求されます。そのため、docomo、au(UQ mobile含む)、SoftBank(Y!mobile含む)以外のスマホを使っている人は、スマホからの申し込みができません。次に紹介するセブン−イレブンで申し込み手続きをしましょう。

セブン-イレブンの1DAY保険の申し込みの流れ

1DAY保険は、全国のセブン-イレブンでも申し込めます。セブン-イレブンで申し込む方法には、事前にネット予約する方法とお店にあるマルチコピー機で手続きする方法の2種類があります。

事前にネット予約する方法

「セブン-イレブンで入る1DAY自動車保険」サイトにアクセスし、「ネットで事前予約する」をクリックします。画面遷移に従って保険プランを選択し、利用開始日時や運転者情報を入力すると予約完了です。予約完了後に表示されるバーコード(払込番号)をセブン−イレブンのレジで提示し、支払いを済ませれば、手続きは完了です。

セブン-イレブン店頭での申し込み手順

事前予約せずに、セブン-イレブンで1DAY保険に加入する方法もあります。手順は次の5ステップです。

ステップ1:マルチコピー機で保険メニューを選択
ステップ2:1DAY保険のボタンをタップ
ステップ3:画面の指示に従って必要事項を入力
ステップ4:申し込み内容を確認し、OKボタンを押す
ステップ5:払込票を発行し、レジで支払いを済ませる

支払いは現金またはnanacoで行えますが、nanacoで支払ってもポイントは付与されません。レジでの支払いを済ませ、レシートを受け取ったら、申し込み手続きは完了です。

まとめ:短期間で完結する自動車保険の新たな選択肢

1DAY保険は、短期間の運転を支える自動車保険の新たな選択肢です。

1DAY保険は必要な分だけ加入できるのが大きな魅力です。車を持っていない人でも、親や友人の車を運転する際に、手軽に加入できます。スマホやセブン−イレブンで手続きできるため、急なドライブでもすぐに対応できます。

1日単位の自動車保険の中でも、1日800円の1DAY保険は割安で、2回目から割引される制度もあります。短い時間だけ運転する機会がある人は、1DAY保険で安心・快適なドライブを楽しんでください。

投稿者プロフィール

佐藤まめか
佐藤まめか
■損害保険大学課程専門コース認定
■2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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