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レジャーで親や知人の車を運転する時に保険はどうしたら良いの

レジャーで親や知人の車を運転する時に保険はどうしたら良いの

休日、親や知人の自動車を一時的に借りて事故を起してしまった場合、自分自身の保険に加入していないとトラブルに発展してしまう可能性があります。
車を貸してくれた親や知人の自動車保険を使うことになれば、親や知人の保険料負担も上がってしまい迷惑をかけることになってしまいます。
親子の間ならまだしも、それが友人や知人であれば人間関係のトラブルに発展してしまう可能性も…。
今回は、レジャーや旅行先などで、親や知人の車を運転する際の保険対応について解説いたします。

車を貸してくれた人の保険を利用する場合の注意点

もし、他人の車を運転する際、自分で保険加入していない状態で事故を起した場合、どのようなことが想定されるでしょうか?
その際は、親や知人など車を貸してくれた人が加入している保険を利用することになりますが、結論としては、自分自身の保険で対応をすることを前提に考えることをオススメします。
もちろん自分自身の金銭的な負担がなくて済むなどのメリットもありますが、それよりも大きなデメリットや注意点があります。

注意点@:貸主の自動車保険料が上がる

車を貸してくれた人の保険を使用すれば、その貸主の保険料負担が上がって迷惑をかけることとなります。
親子間であれば「仕方ない」と考えることができるかもしれませんが、友人や知人であれば親子間のようには割り切れない可能性もあります。

注意点A:事前に保険契約を確認しないと、対象外となるリスクがある

親や知人から、気軽に「乗っていいよ」と言われて運転した車なのに、実際に事故が起きてみたら保険対象外だった…ということも決して珍しくはありません。
例えば、保険契約に「年齢条件」や「本人夫婦限定」などの条件付き契約だった場合、運転者の対象条件に当てはまらない人が運転して事故を起しても保険対応は出来ません。
また、車を貸してくれる人が加入している保険内容をしっかりと把握していない可能性もあります。
貸主が「いざという時は、自分の保険で対応するから大丈夫だよ」と言ってくれていたとしても、いざ事故が起きみると車両保険が付いていなくて数十万円という修理費用がすべて実費だった…という可能性もあるかもしれません。

注意点B:保険を使用させてもらえない場合もある

保険を使用するかどうか決める権限があるのは保険契約者等なので、一時的に借りていた第三者が「保険を使用します」と言っても保険会社が判断できない場合もあります。
そのため、保険契約者は、保険料への影響を考慮し、最終的には車を運転していた人に実費を請求するというケースも考えられます。
また、自分自身で事故対応をしようとした場合、貸主の車はもちろん、相手がいれば相手自動車の修理費用や代車費用まで請求され、さらにその交渉や対応を自分自身で行うことになります。
とてもではないですが、事故の示談交渉などは一般の人には出来ません。

自分自身の自動車保険で対応する場合

車を貸してくれた人の保険を利用するのはデメリットや不安も大きく、さらに大きなトラブルに発展してしまう可能性もあります。
そのため、親や知人の車を運転する場合は、ご自身の自動車保険の「他車運転危険補償特約」もしくは「1日自動車保険」に加入して対策をしましょう。
ただし、それぞれ補償内容・補償対象となる条件について特徴があるので、事前に把握をしておく必要があります。

1)他車運転特約(他車運転危険補償特約)

他車運転危険補償特約(以下、他車運転特約)は、他人の自動車を運転中に事故を起こしてしまった場合に、自分自身が契約している自動車保険から保険金の支払いを受けることができる特約です。

【利用シーン一例】
●親や知人の車で事故を起した
●車検の際、工場から借りた車で事故を起した
●レンタカーで事故を起した

一般的には、自分自身が契約している自動車保険の補償内容に応じて、相手の修理(対物賠償)・相手のケガ(対人賠償)・自分自身のケガ(人身傷害保険や自損事故保険)・借りている車(車両保険)の対応が可能です。
ただし、他車運転特約は、自分の契約車両が自家用8車種であることや、他にも補償対象となる条件が様々あるのが特徴です。
事故が起きた後に「対象外だった!」とならないように、この特約のポイントを押さえておきましょう。

特徴1.自分の自動車保険の等級が下がる

車運転特約の保険請求をすれば、自分の自動車保険の等級が下がり、次回更新の際に保険料が上がります。
親や知人の自動車保険を使用することはないので、保険の部分においては他人に迷惑をかけることはありません。
尚、他車運転特約で対象となる事故は、いずれも3等級ダウンとなる事故です。

特徴2.自分の自動車保険の補償内容が適用される

他車運転特約は、自分の自動車保険の補償内容に応じて適用されます。
そのため、例えば、自分の保険契約に車両保険を付けていなければ、借りている車の修理はできません。
また、車両保険のタイプがエコノミータイプであれば、他車運転特約を利用した際も、その条件がそのまま適用されるので注意が必要です。

特徴3.自分の自動車保険の運転者条件が適用される

自分の自動車保険に年齢条件・本人配偶者限定特約などの運転者条件があれば、他車運転特約を利用しようとする場合にも、そのまま適用となります。

特徴4.対象とならない事故ケースがある

他車運転特約が補償対応としているのは、「運転中」の事故です。
つまり、駐車中に発生した事故(ex.無人での当て逃げ被害、ドア開閉時の事故など)は対象となりません。
また、飛び石によるフロントガラス破損、完全なもらい事故など運転者に賠償責任が発生しない場合も対象外となります。
さらに、無断で運転しているとき、勤務先の車を業務のために運転しているときの事故なども対象となりません。

特徴5.「他車」には条件がある

他車運転特約で対象となる「他車」には、自分自身・配偶者・同居の親族が所有または常時使用している車は対象としていません。
また、他人の車であっても、長期間に渡って借りていた場合や、内縁者が所有する車についても補償の対象外となります。

特徴6.ロードサービスは対象外

ロードサービスは、“契約車両”のみを対象としたサービスです。
そのため、他車運転特約が付いていても事故・故障含めロードサービスは対象外。
借りている車でレッカー搬送などが必要となった場合、借りている車の保険会社や自身で加入しているJAFに依頼をする必要があります。
尚、上記の特徴は、一般的な他車運転危険補償特約の主な特徴です。
保険会社によって少しずつ異なる可能性もありますので、ご自身が加入している保険会社の他車運転危険補償特約をしっかりと確認しておきましょう。

2)1日自動車保険

1日自動車保険は、知人や親の車を一時的に運転する場合などに、1日単位で契約することができる自動車保険です。

【加入目的の一例】
●親の車を1日だけ借りたいけど、親の自動車保険には運転者や年齢を限定する特約が付いていて、自分は運転することができない。
●旅行やレジャーの際、友人や知人の車を一時的に運転する予定がある。

一般の自動車保険に比べると補償内容・サービスは劣る部分もありますが、基本的な補償内容は揃っており、ロードサービスも対象となります。
保険料も安く、スマートホンやコンビニなどで手軽に契約することができ、免許は持っているけどマイカーは持っていないという人でも加入することが可能です。
ただし、1日自動車保険も、他車運転特約と同様、事前に把握をしておくべき特徴もあります。

特徴1.複数の補償プランから自分で補償内容を選択する必要がある

自分で自動車保険に加入したことがない人や、少しでも節約をしたいときは誰でも、つい1番安い保険料の補償プランを選んでしまいたくなるものです。
しかし、親や知人の車を借りて運転するので、大きな迷惑をかけないためには、より充実したプランを選択することをオススメします。
以下は、東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」です。

プラン シンプルプラン レギュラープラン プレミアムプラン
24時間あたりの保険料 800円 1,800円 2,600円
賠償に関する補償
(対人賠償責任保険・対物賠償責任保険・対物超過修理費用特約)
ご自身・同乗者の補償
(搭乗者傷害特約・自損事故傷害特約)
各種アシスト
ロードアシスト・現場アシスト)
車両補償
・対象事故限定条件付 ・免責金額(自己負担額)15万円

・免責金額(自己負担額)15万円
弁護士費用特約

出典:東京海上日動HP
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/auto/ichinichi/plan.html
1日自動車保険は、車両保険の免責金額(自己負担額)が大きいというのも主な特徴の1つです。
それでも、知人や親に迷惑をかけないために、車両保険には必ず加入しておくことをオススメします。

特徴2:申込日時や利用期間に注意

1日自動車保険は、手続き時に「開始時刻」を指定しなければ、手続き完了時間から補償が開始されます。
その名前の通り1日(24時間)だけ利用をすることが可能ですが、終了時刻を過ぎた後の事故は補償対象外となります。
しかし、1日自動車保険は、1日以上の期間加入することも可能です。
例えば、東京海上日動の「ちょいのり保険」は、1回の申込みで最長連続7日間まで加入することができます。

特徴3:対象となる車が限られる

借りる車の所有者が、運転者本人・配偶者・運転者が役員となっている法人の車の場合は、1日自動車保険に加入することはできません。
また、車検証上の所有者は他人であっても、その車を実質的に自分が使用・管理している場合も加入することはできません。
レンタカーも対象外となります。

まとめ

他人の車で事故を起すと、自動車そのものの損害によって迷惑をかけるだけでなく、等級・保険料といった金銭的な迷惑をかけることにもなります。
さらには、他人の車を運転する場合、仮にそれが親の車であった場合にも、保険対象外となってしまうケースなどもあります。
そのため、トラブルを未然に防ぐためにも、自分自身の保険で対応することをオススメします。
ただし、他車運転特約や1日自動車保険にも様々な条件や特徴があり、一般的な自動車保険で対応できるに越したことはありません。
他人の車を運転する際は、事故を起さないよう、より慎重により安全に運転する必要があります。
そして、安心して他人の車を運転するためにも、他車運転特約や1日自動車保険の補償内容をしっかりと検討する必要があるのです。